どうやら福岡県北九州市の名物はチョコレートになるらしい。数年前にTOTOの便器も「トイレットショコラ」としてチョコレートデビューを果たし、いつの間にか地元の人気土産となっている。城チョコ(小倉城)やネジチョコ(製鉄所の鉄をイメージ)もそうだ。

そして今度は「シャボン玉石けん」だという。シャボン玉石けんといえば、無添加石けんを世に広めたパイオニア企業である。おいおい「便器」の次は「石けん」かよ……とは思いつつも、今後人気になりそうな予感もするので実際に買ってみることにした。

・シャボン玉石けんチョコ

噂の「シャボン玉石けんチョコ(648円)」は、ネジチョコを製造している「グラン ダ ジュール」と「西日本工業大学」のトリプルコラボで誕生した商品。トイレットショコラと同様、見た目のクオリティがハンパないと話題に。つまり、まるで石けんみたいってことだ。

チョコを販売しているのは「グラン ダ ジュール」直営店及びオンラインショップ、北九州お土産館など。私は最寄りの直営店で1箱購入。パッケージには、シャボン玉石けんの名物キャラ「シャボンちゃん」が描かれていた。おそらく何も知らなければ石けんだと思うだろう

まさかケーキ屋でシャボンちゃんを見る日が来るとはな。開封前からクオリティの高さにビビってしまったが、開封したらしたでやっぱり衝撃的であった。なぜなら……

完全に石けんだからだ。トイレットショコラの時は、完全に便器というよりも、限りなく便器に近いホワイトチョコレートという印象だった。しかしシャボン玉石けんチョコの場合は、限りなくチョコレートに近い石けんって感じである。酔っていたら手を洗ってしまうだろう。

もちろん、かなりミニサイズ(8g)だから石けんと区別はつくし間違えて泡立てたりすることはないが、完成度の高さは便器以上と言えるのではなかろうか。聞けば、西日本工業大学総合システム工学科の生徒が、3Dプリンターを用いてチョコレート型を制作したらしい。本気出し過ぎだろ。

さて、形・色味ともに石けんなのに、食べたらホワイトチョコレートの濃厚な甘みが口いっぱいに広がった。相変わらず感動なのが、1口サイズでもしっとり濃厚な口どけを楽しめるチョコ職人の腕前。ユニークな形だけではなく、味でも十分勝負できるから人気なのだろう。

・次にチョコになるのは……

今回ご紹介したチョコレートも、ものづくりのまち・北九州を代表する人気土産となるのは確実。そして気になるのは、次なるターゲットである。チョイ前であれば「スペースワールドのシャトル」も標的となっていたかもしれない。

スぺワのシャトル以外でインパクトのある北九州名物といえば、成人式でおなじみの「ド派手リーゼント」もしくは「ド派手衣装」だろうか。チョコレートとしては不向き……と思うかもしれないが、便器も石けんもチョコになったからな。引き続き楽しみにしておこう。

参考リンク:グラン ダ ジュール「シャボン玉石けんチョコ」
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼ミニサイズのチョコが6個入り(石けん3個、シャボンちゃん3個)です