新年も始まって1カ月が経ったが、みんな寿司食ってる? 思い返せばスシローの1月は熱かった。史上最大規模の『てんこ盛り祭』に300円ネタが100円になる『GoTo超スシローPROJECT第四弾』と、息もつかせぬ高コスパキャンペーンの連打。2月1日からは、九州産うなぎが100円になっている。

「1月は行く」というが、まさに嵐のごとく行ってしまったスシローの1月。キャンペーン商品だけではなく、レギュラーのラインナップにも変化が見られる。そこで現在2021年2月2日時点の「2貫100円皿(都市型店舗は120円)」で高コスパなネタを回転寿司マニアに聞いてみたぞ! 2月が逃げる前に食べておきたい2貫100円皿3選がこれだ!!

・鮮魚久良々さん

話を伺ったのは、回転寿司マニアでお馴染みの鮮魚久良々(せんぎょくらら)さん。回転寿司の魅力にとりつかれて30年以上の会社員である。


鮮魚久良々「1月は2貫100円皿もキャンペーンの品が圧倒的に良かったですね。スシローのキャンペーンにかける意気込みが伝わってきました」


──2月の2貫100円皿はどうでしょうか


鮮魚久良々「ラインナップ自体にも変化が見られますが、ずっとラインナップされているネタの内容に関しても変化を感じますね。これまで同様、店舗によって販売されていなかったりするかもしれませんが、それでも良ければオススメさせていただきます」


──よろしくお願いします


・オススメその1『大切りびん長鮪赤身』

鮮魚久良々「まず、マストなのは大切りびん長鮪赤身でしょうね。『GoTo超スシローPROJECT第四弾』の中の1品で、2月1日から7日まで展開されるものなんですが、今はまさにびん長鮪が旬の時期。

ネタがドッシリしていて、なおかつ口の中でトロけるような柔らかさはシンプルにオススメです。これが2貫100円皿なのは素晴らしい。150円皿でも十分戦えるんじゃないでしょうか」


──7日ということは、今週いっぱいということですか。まさに逃げる前に食べておきたい一品ですね。


・オススメその2『寒ぶり』

鮮魚久良々「旬と言えば、寒ぶりもボリューミーで2貫100円皿の中ではズバ抜けてます。『GoTo超スシローPROJECT第一弾』の「超大切り!寒ぶり」ほどではないにせよ、正直、冬の間はこいつは不動のレギュラーでしょうね。相変わらず、スシロー高コスパ皿の4番バッターです」


──この冬安定の皿というわけですね。確かに、先日、寒ぶりが3個くらい連なってレーンを流れていくのを見ました。


鮮魚久良々「この時期スシローでよく見る光景ですね。寒ぶりのコスパはスシローファンにはすでに知れ渡っているので、連なりやすいんです。我々の仲間内では、そんな寒ぶりの行列を指して『白い3連星』と呼んでいるんですよ」


──なるほど


・マニアが衝撃を受けた最後の皿

鮮魚久良々「しかし、この2つは言わば安定の2つ。サプライズ要素には欠けるかなと思います。そこで最後に、今月の2貫100円皿で最も嬉しい驚きがあった皿をオススメします」


──そう言って、タッチパネルを操作する鮮魚さん。ほどなくしてレーンを流れてきたのは……


いわしだった


いわしは以前の記事でもオススメされた覚えがある。3回目にしてこう言うのもアレだが、ひょっとして鮮魚さんがいわしを好きなだけなのではないか。


鮮魚久良々「確かに、私はいわしが好きです。しかし、今回改めて〆いわしをオススメしたいのには理由がある!」


──と言うと


鮮魚久良々「実は、スシローの〆いわしのネタのサイズが激変しているんです。タッチパネルのメニュー写真も価格も同じなのに!」


──

鮮魚久良々「まず、2020年11月。〆いわしはタッチパネルの写真と同じシャリサイズでした。12月のオススメ記事では、大きくシャリからネタがハミ出したいわしをご紹介していますが、これは『塩〆いわし』でタッチパネル写真の時点でネタがデカく、同時にメニューに存在した〆いわしはやはり小さいままだった」

鮮魚久良々「1月も『いわしのかつお味噌のせ』はいわしがデカかったけれど、これは150円皿。〆いわしは小さいままでした。しかし! そんな〆いわしが、いつの間にかデカくなっているんです!! それこそ塩〆いわしやいわしのかつお味噌のせレベルに」


──なんと。〆いわしにそんな歴史が。


鮮魚久良々「しかも、タッチパネルのメニュー写真も価格もそのままなんですよ。これはその日の仕入れ状況の問題なのか? そう思い、気づいてから何回か出直して様子を見たんですが毎回大きいんですよね。個人的にはこの〆いわしの成長が、最近最も衝撃を受けた出来事でした」

──マニア独自の熱視線がいわしに注がれていた。鮮魚さんが言うように、タッチパネルの〆いわしのメニュー写真はネタが小さいままだが、レーンを流れてきた〆いわしは逆写真詐欺と言ってもいいくらいぼってりとしている。食べごたえも抜群であり、これが2貫100円は高コスパだ。

進化し続けるスシロー。変わっていくのはキャンペーンやラインナップだけではない。同じネタでも食べ続けることで見えるものがある。今回私がマニアと見た〆いわしはその日の振れ幅なのか? もし、そうだとしたら振れ幅デカすぎな気もするが、真実はご自身の目でご確認いただけたらと思う。鮮魚久良々さん、今月もありがとうございました!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.