完成までにかかる時間や苦労、費用の膨大さから、初心者だとなかなか手を出しづらい「デアゴスティーニ」シリーズ。創刊号を買ってはみたものの、そこで終わってしまったという人も多いのではないか。かく言う私(あひるねこ)もその一人だった。そう、つい先日までは。

実は今月より、デアゴスティーニ『週刊つくってあつめるスヌーピー&フレンズ』を約2年掛かりで完成させるというガチ中のガチ企画がスタートしている。第2号を完成させたところまでは すでにお伝えした通りだ。ところが……実はその裏で、ある大事件が起きかけていた。マジで詰んだかと思ったぜ……。

・初デアゴスティーニ

今月1月5日に創刊されたばかりの『週刊デアゴスヌーピー』は、全100号すべて集めると、32のコミック名シーンを再現したジオラマボックスが完成するという。さらに、それらをスヌーピーの犬小屋型ディスプレイケースに収めて飾ることができるそうだ。ファンなら垂涎(すいぜん)ものだろう。



中でも心惹かれるのが、全号集めた人だけに贈られるという『特製スヌーピーぬいぐるみ』である。全長約40cm。完成した犬小屋の屋根に寝かせることもできるみたいだぞ。ほ、欲しい……! 絶対の絶対に欲しいでやんすゥゥゥゥウウウ!!



・ハガキが必要

創刊号の冊子によるとこのぬいぐるみは、定期購読を申し込んだ人には100号送付時に自動的に届くが、書店購入の場合は専用ハガキを自分で出す必要があるらしい。私は楽天ブックスで購入しているため、ゲットするにはハガキが必要になるな。2号に付いてくるとのことなので忘れないようにしなければ。


で、それから1週間後。いよいよ第2号が発売された。何気なくページをめくっていた私は、定期購読の広告に紛れ込んでいた専用ハガキの存在にたまたま気付くことになる。おっと危ない! すっかり忘れてたぜ……!! このハガキがないと ぬいぐるみがもらえないんだった! だがしかし……。



ハガキの説明に目を通した私はこの直後、「え?」と割と大きく声に出して驚いてしまう。なになに? 応募には創刊号から100号までの「応募券」が必要……? ん、応募券? 創刊号にそんなんあったか? さらに読み進めると……外箱の上ぶたの折り込み部分? 創刊号の? いや……



とっくに捨てたがな。


・詰んだ

ぎゃああああああああ! 創刊号の応募券をとらずに捨てちまったァァァァァアアア!! 『特製スヌーピーぬいぐるみ』への道、これにて終了! 100号中1号目で早くも終了である! 残り2年を残して終了である! 完ッッ!! そしてこのまま私自身も終了してしまうのかと思われた……とその時!

いや、そういえば……まだ捨ててなかったかも? そうだ! 捨てようと思って捨て忘れたんだ!! ど、どこ行ったァァァァァアアア!?



本当に偶然。普段ならそんなことは絶対ないのだけど、たまたまゴミの日に捨て忘れた外箱を玄関横に置いておいたことを思い出したのだ。こ、この中に応募券が……栄光の応募券が……



あった。


・紙一重

こうして私は、1号目で詰むという最悪の事態を奇跡的に免れることができたのである。まあ、今ならまだ創刊号は手に入るので買い直せばいいだけの話なのだが、もしそうなった場合、私の心は真っ二つに折れていただろう。この先やっていける気がしませんと。申し訳ありませんが、お暇をいただきますと。



・修羅の本

それにしても、まさかフタの折り込み部分に潜んでいるとは……。もっとこう「ここやで!」と主張していてくれてもよかったんやで? デアゴスティーニ……やはり魔の者か。この速度にしがみついていけない、イコール死が待っている。今さらながら、私はとんでもない世界に足を踏み入れてしまったようだ。

参考リンク:デアゴスティーニ
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.