ステイホームで人から刺激を受ける機会や、身体を動かす機会がぐっと減っている中、夜しっかり眠れているだろうか。幸か不幸か完全在宅勤務の筆者は、まさに昼も夜もない生活である。

夜明けまで寝返りを数える今日この頃、手のひらに貼るだけで睡眠の深さをチェックできる「安眠チェッカー」(ライフケア技研株式会社)というアイテムを知った。おもしろそうだ、やってみよう!


・「安眠チェッカー」(希望小売価格:3枚入り560円 / 7枚入り1120円)

実際の製品を見てみよう。シール状になっていて、寝る前に手のひらに貼りつける。ちょうど絆創膏(ばんそうこう)のような形状だ。

1晩貼っておくと、手のひらの精神性発汗(=興奮や緊張など精神的な要因で生じる汗)を感知して線が赤く伸びるという。自分の睡眠時間ラインに対して、赤い印が右側に伸びていたら発汗量が多く、「眠りが浅い」ということになる。

なんでも深い睡眠(ノンレム睡眠)のあいだは、起きているときに比べて精神性発汗量が著しく低下するのだそう。逆に眠りが浅いと、覚醒時と同じように汗をかくらしい。

ちなみに予想では、自分の睡眠は「普通」だと思う。ほぼストレスのない暮らしを送っているので不眠に悩むことはないが、睡眠リズムは崩れやすい。昼に30分うたた寝をしただけで、翌日の朝まで眠れないなんてざらだ。

「昼寝禁止」「寝ると決めたらスマホを見ない」などの自分ルールを厳しく課しているが、過去記事にも書いた「オーディオブック」にだいぶ助けられている。

不眠症には入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などいくつかのパターンがあるのだが、ほんの少しだけ入眠に苦労する、というのが現在の筆者の自覚。

それでは計測してみよう。指示にあるとおり、手のひらに貼って眠る。貼る位置は決められているのでそれに従って……おやすみなさい。


・翌朝の状態

翌朝。しっかり粘着力があり、いくら寝返りを打っても就寝中にはがれることはなかった。逆にはがすときは痛みもなくスムーズ。この辺りの品質は良好だ。

ではどれくらい赤いラインが伸びているかな?


え、ほとんど伸びていない!


よ~く見ると2~3mm染まっているかな、という程度。これは熟眠のなかの熟眠、圧倒的熟眠を意味している。

ちょうど3連休だったし、当サイト名物の福袋企画も終了し、気持ちが緩んでいたのかもしれない。比較のため仕事日も含めて何日か測定してみよう。


2日目の結果


3日目の結果


同じ画像を使い回してるんじゃないかっていうくらい、毎日ほとんどラインが動かない!!

ちょっとこれ不良品じゃないの(失礼)と思って他のユーザーのSNSを調べてみると、程度の差はあれどみんな赤く染まっており、中にはめちゃめちゃオーバーしている(眠りが浅い)人もいる。なにより、過去にNHKの情報番組で取り上げたときも、スタジオのメンバー全員がそれなりに伸びていた。

後に協力を得て実験してみたところ、平日と休日で大きく違う人もいた。休日は筆者と同じくほとんどラインが動かないのに対し、平日には目盛り「5」の付近までうっすらとピンクに染まっている。「安眠」の範囲には収まっているが、やはり出勤前は興奮したり緊張したりするのだ。


・よいことだが……


結論:自分がめちゃめちゃ寝ていることがわかった。

もちろん眠れないよりも眠れる方がいいに決まっている。不眠症に悩む人も多い現代において、なにより喜ばしいことなのだが「え、ワタシ……そんなに寝てます?」とちょっと困惑している。

数百円で自分の睡眠状態がチェックできる健康グッズ、いかがだろうか。なお、使用説明書には「あくまで目安」と書いてあるし、体質にも左右されるだろう。医学的判断に代わるものではないのでその点はご注意を。

ちなみに筆者がもっとも手に汗をかくのは、ゲーム中にカーチェイスとかアクション系のバトルが始まったときだ。コントローラーは気持ち悪いくらいぬるぬる……きっと「安眠チェッカー」も真っ赤になることだろう。


参考リンク:ライフケア技研株式会社
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.