私(佐藤)が上京して16年、ずいぶん東京のことをわかったつもりでいるけど、実際は知らないことがまだまだたくさんある。東京だけでなく近県のことも全然わかっていない。そんな私は、埼玉を中心に店舗を展開するスーパーマーケット「ヤオコー」を最近知った

お惣菜が大変魅力的だと聞いたので、小平市の店舗に足を運んでみたところ、そこで売ってるおはぎに衝撃を受けた。実際に食べてみると、とても美味くて、一瞬「小平に引っ越そうかな?」と考えたほどだ。

・知らないものに触れる機会

コロナ予防の自粛明け以降、少し遠くまで出かける機会が増えた。とはいっても都内に留まっているのだが、それでも電車で1時間以内で行けるエリア。立川市や小平市の方まで取材に出かけることがある。

23区内は何をやるにも大変便利だ。生活に必要なものは徒歩圏内でまかなえるし、新宿や渋谷に出てしまえば、そこまで必要のないものまで簡単に購入できる。だが、その利便性の裏で見知らぬものに触れる機会が乏しくなったとも感じている。小平市に出かけた時に、偶然ヤオコーに遭遇して、その思いは強くなった。


・デカ盛り総菜があるらしい

「スーパーの個性は総菜コーナーにあらわれる」、これは私の持論だ。既製品ではなく、店内調理した商品が並ぶ総菜コーナーは、自然と独自性の出てくる場所。という訳でヤオコーを知るために総菜のある方へと行ってみた。


見たところ、一般的なスーパーとそれほど変わらないように見えるが、パックに詰め込まれているモノの量が多い気がする。帰宅後に調べてみると、デカ盛り商品を置いていることもあるそうだ。「幸唐」という唐揚げは、デカ盛り好きの人の間で有名らしい。残念ながらこの日、その幸唐を見つけることはできなかった。


・黒い塊

ひと通り見て回ったところで、あるPOPが目に留まった。ナニ? おはぎだと?


そしてそのPOPの下にあった商品を見てみると、ガッツリ餡子を塗りたくった黒い塊が並んでいるじゃないか! なんじゃこのおはぎは!?


洋菓子好きの私でもこのガッツリ餡子はウマそうに見えて仕方がない。ということで、粒あんとずんだの手握りおはぎ(2個 税別198円)を購入した。


・引っ越すか……

お店を出て近くの公園に行き、さっそくフタを開けて改めて思った。なんてワンパクな見た目なんだろうか、と。


おはぎというにはあまりにも武骨。ご飯に餡子をべっちょりと塗りたくっているようだ。完全に餡子を食わせに来てるな、コレは


ずんだ餡もまた然り。まるで左官さんが、コンクリートを壁面に塗りたくったかのごとく、大変ワイルドな見た目をしている。


箸で半割にして中を見たところ、餡子の厚さは推定1センチ。壁は厚い……。


食べると、当然のように美味い。約束された美味さといっても過言ではない。小豆の甘さを全身で感じることができる。


これは和菓子好きなら家に常備するレベルではないだろうか。私も一瞬考えたよ、これが毎日食べられる生活はどんなにいいだろうかと。そして、1度だけ検索窓に「小平 マンション」と入力してGoogle検索しかかった。いかんいかん! おはぎで引っ越す訳にはいかん!

ということで、また機会があれば、ヤオコーを訪ねたいと思う。近くにヤオコーができねえかな~……。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ヤオコー小平回田店
住所 東京都小平市回田町340番地の1
時間 9:30~22:00

参考リンク:ヤオコー
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24