2021年はハンバーガー業界が荒れるのではないだろうか? というのも、「焼肉ライク」で1人焼肉を世に広めたダイニングイノベーションが、2020年11月にまったく新しいお店を誕生させたからだ。同社の「ブルースターバーガー」は持ち帰り専門のハンバーガーショップだ。イートインを省き、その分、コストを抑えて商品を安く提供している。これは革命といっても過言ではないだろう。

そんなハンバーガー業界に新たなお店が参戦した。その名も「Ju the burger(ジューザバーガー)」である。運営元はなんと! 「築地銀だこ」のホットランドである!! これは荒れるぞ~!

・ホットランドが業務提携

ジューザバーガーは群馬県桐生市の株式会社エヌシーのブランドだ。ホットランドは同社と業務提携し12月21日、東京1号店を東銀座にオープンした。開店当日に行ってみると行列! 私が到着した12時の段階で15人ほどが並んでいた。


こりゃ待つことになるのかな~……。と思ったら、並んでいる人の大半がテイクアウト。2階のイートインスペースに行ってみるとガラガラだった。近頃はどこもこんな感じで持ち帰りがメインなのかも


・女性ウケしそうなハンバーガー

開店から3日間(21~23日)は、3種のハンバーガーのAセットがすべて800円になるオープニングキャンペーンを実施している。対象のハンバーガーはチリチーズバーガー(単品税別630円)、ベーコンチーズバーガー(単品税別580円)、バーベキューバーガー(単品税別630円)の3種。そしてAセットはポテト or オニポテト or オニオンリング + ソフトドリンクの組み合わせである。


1番人気はバーベキューバーガーなので、コレにチーズをトッピング(+100円)したAセットを注文、合計税別900円である。注文までに約20分、商品を受け取るまでにさらに10分。合計30分を要して、ようやくハンバーガーとご対面~!!


近頃はデカいグルメバーガーが主流になってきているが、それらを比べると少しサイズが小さい気がする。強いていえば、モスバーガーのサイズ感に近いかも。


サイドメニューのオニオンリングはカゴに入っている。ちょっと可愛らしいな。


ハンバーガーは、具材が真っすぐに積み重ねられていてしっかり安定している。あふれんばかりに具材を重ねたワイルドなハンバーガーも良いけど、こういう品のあるたたずまいのバーガーも悪くないな。行儀がいい。桐生市のお店は女性がオーナーとのことで、細やかさがハンバーガーにあらわれているのかもしれない。


包み紙に入れて大口を開けて頬張る。バンズは表面がカリっと焼きあがっていて、食感が心地よい。パティ(肉)はつなぎなしの牛肉100パーセントだ。粗めに挽いた肉の歯ごたえを感じる。飴色に焼いた玉ねぎとチーズが加わって、食材の美味しさがバランスよく口のなかで混ざり合う。おいしいな。



もっとも印象に残ったのはソースだ。自家製のブレンドソースを使用しているのだが、これが甘い! フルーティーで軽い酸味があり、ひと口食べるとクセになる味だ。ハンバーガーというと、とにかくパンチと味のインパクトが求められる感じがあるけど、これはすごく落ち着いている。控えめではあるけど妙にクセになる美味しさがある。女性にウケそうな優しい味だ。


はたして、ホットランドはハンバーガー業界にどんな風を吹かせていくのだろうか? マクドナルドの一強が続くなかで、ダイニングイノベーション、そしてホットランドも絡んで、業界は戦乱の世になっていくのか? 2021年はハンバーガーが面白くなりそうだ!

・今回訪問した店舗の情報

店名 ジューザバーガー 東銀座店
住所 東京都中央区銀座4‐13‐11
時間 11:00~21:00
定休日 なし

参照元:PRTIMES
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24