2020年7月「いきなり! ステーキ」を運営するペッパーフードサービスは、「いきなり」および「ペッパーランチ」、計114店舗を閉店すると発表した。自社ブランド間で競合していることやライバル店の出現、さらにはコロナ禍の影響もあって、事業規模を縮小せざるを得なくなったようだ。いきなり一強の時代は終わりを告げ、ステーキ業界はまさに戦国時代の様相を呈している。

今回紹介する「ステーキロッヂ」もまた、その戦乱のステーキ界で名を挙げそうなお店だ。実はここ、あの「スパゲッティーのパンチョ」と同じ系列である。はたして、パンチョ系ステーキ屋の実力は!?

・パンチョの仲間

まさかパンチョの仲間にステーキ屋があるとは、私(佐藤)も知らなかった。運営元は「B級グルメ研究所」だ。同社のサイトを見ると、ブランド一覧には「ローストビーフ大野」や「吉祥寺どんぶり」もある。これらが全部仲間だとは全然知らなかった!


・いきなりに近い価格設定

今回訪問したのは、ステーキロッヂの渋谷店である。はて? この建物の前を何度も通った覚えがあるな……。オープンしたのは2018年9月だから、知らないうちに前を素通りしていたらしい。なお、2020年5月には池袋に2号店も誕生している。


店に入ってメニューを見てみると、看板メニューの「フレッシュロッヂステーキ」と「ジューシーロッヂステーキ」は同一価格で、200グラム税別1000円。おすすめの300グラムは税別1390円となっている。いきなりのワイルドステーキは300グラムで税別1390円(ランチタイム)なので、このグラム数では同じ値段だ

ところが、いきなりのワイルドステーキ200グラムは税別1130円(ランチタイム)なので、最小単位のグラム数では、ステーキロッヂの方が少しだけ安くなっている。値段設定はほとんど同じと見ていいだろう。


話をロッヂに戻すと、ランチタイムはサラダ・ライス・スープセットが無料になっている(15〜23時は税別390円)。


・ソースが旨い!

注文したのはジューシーロッヂステーキの500グラム(税別2370円)。どうせ食べるなら、がっつり行きたい! そう思い、このグラム数でオーダーした。注文したら、すぐスープとサラダが出てきた。


サラダを食べていると、少ししてステーキの登場! 意外と早い登場だ!!



肉を見たら早さの理由がわかった。表面だけを焼いて、ほぼレア状態で仕上げているからだ。卓上には「フレッシュロッヂステーキ、ジューシーロッヂステーキのお召し上がり方」として、鉄板の余熱で好みの焼き加減に仕上げて食べることを勧めている。コレもある意味 “いきなり式” と言っていいだろう。



この肉の部位はどうやら肩ロースのようだ。脂がほどよく乗っていて、やや歯ごたえがある。塩コショウで下味が付いているので、そのままでも楽しめる。が! ステーキソースを使った方がイイ! なぜなら、このソースがめちゃくちゃ美味いからだ。


ソースは玉ねぎベースとにんにくベースの2種類ある。私が使用したのはにんにくベースだ。たっぷりとステーキにかけて、味を肉によく馴染ませる。


食べてみたら、ソースの甘味と酸味が肉の旨味を良く引き立てている。ぶっちゃけて言うと、このソースが旨すぎて、ソースをおかずにご飯が食えそうな気がしてしまった。それくらい味の立ったソースである。ちなみにたまねぎソースは毎日作っているそうだ。今回はニンニクソースだけで大満足してしまったのだが、次はたまねぎソースを存分に堪能したいと思う。


それにしても、ステーキ業界は今後どうなっていくのだろうか? ステーキのファストフード化の立役者、いきなり! ステーキにはこれからも頑張って欲しいところだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ステーキロッヂ渋谷店
住所 東京都渋谷区道玄坂2丁目10-13 成瀬ビル1F
時間 11:00~翌7:00

参照元:ステーキロッヂいきなり! ステーキ流通ニュース
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24