2020年7月15日から、全国のコメダ珈琲店にて新作シロノワール『まっしろノワール』が登場。お値段は通常サイズが750円~770円。期間限定で8月下旬までの販売だ。名前の通り白い見た目のシロノワールだが、白さの秘訣は上からぶっかけられた練乳と粉糖。

もちろん上にはいつも通りにソフトクリームが乗っており、そしてデニッシュパンの間には蜂蜜が塗られている。……って、上から下まで甘さに全振りじゃねーか! 酸味や苦みをアクセントで入れる的な迷いを一切感じさせない、脳筋ならぬ脳糖じみたムーヴ!! 甘さは正義と言わんばかりである。さっそく食べてきたぞ!

・白さ

白さの具合には割と個体差があり、また提供からの時間経過で変化するもよう。練乳と粉糖は間違いなくそれなりの量がぶっかけられているのだが、時間が経つと粉糖が練乳に溶けて、半透明の膜になった。まるでグレーズドーナツみたいな感じ。

いろいろ眺め回したりしているうちに、白さを演出していた粉糖が練乳に溶けてしまったが、甘さ的には全く問題はない。むしろ表面が微妙にシャリシャリして美味い。


・暴走機関車のごとく

そして、デニッシュパンの間に塗られた蜂蜜である。練乳と蜂蜜の組み合わせは意外と無かった気がする。まあデフォルトで上にソフトクリームがあって、さらに甘さの権化的な練乳を使った時点で、普通は追加で甘い材料をブチ込もうとは思わないだろうしな。

しかしそこはコメダ。やってしまったわけである。デニッシュパンを開いてみると、生地がひったひたになるまで塗り込まれた蜂蜜が! まるでブレーキが壊れた機関車のようである。いいぞもっとやれ。


・蜂蜜という采配

そして食べている間にソフトクリームは溶けだし、全体に染み込んでいく。もはやデニッシュパンの練乳と蜂蜜とソフトクリーム漬けの砂糖和え。しかしこれが美味い! 


練乳と蜂蜜はどちらもひたすら甘いが、微妙に方向性の違う甘さが良い感じに噛み合っている。安易に酸味のあるベリー系のソースなどではなく、蜂蜜をチョイスした采配は天才的だと思う。もしかしたら紙一重で狂気だったのかもしれないが。

何にせよこの二つを混ぜるとマジで美味い。きっと『まっしろノワール』を体験した人は、家でもトーストに蜂蜜と練乳をぶっかけるようになるだろう。もしかしたら「甘ったるそう」「クドそう」と思うかもしれないが、その心配は無用だ

蜂蜜の清涼感ある甘さが練乳のこってりした甘さを抑え、甘さを増しつつもなぜか甘ったるくもクドくもないというミラクルが発生。甘いものを足して甘さをコントロールするというよくわからない状況だが、その試みはガチに上手く機能している。

全てのリミッターが外れて甘さの彼方に突き進む『まっしろノワール』。上から下まで甘い物づくしで、食べれば脳は甘味で麻痺! ハッピーになれること待ったなしだ! 心が疲れ気味な人には特にお勧め。

参照元:コメダ珈琲店
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼シロノワールは白とノワール(黒)を組み合わせた造語なのだとか。「まっしろノワール」……ふむ……。