昔からまったく進歩していない……かと思いきや、実は進歩しているものといえば、雨傘だ。軽量化はもちろん、耐風機能や安全性など、見た目には分かりにくい部分で地味に進化を続けている。しかし、まだまだ「完成形」とは言えないだろう。

おそらく次の段階は「ハンズフリー」。当サイトでは以前に、中国産の『UFO雨傘』なる “レインコートと傘を融合させたような傘” を紹介したが、今回はさらに便利な傘を発見してしまった。この傘さえあればスポーツも余裕だろう。令和時代の雨傘を刮目せよッ!

・かさぼうし

本格的な梅雨が始まる前に、便利な雨傘を探していたところ、たまたまAmazonで発見したのが『OMUKYかさぼうし』という名の雨傘。釣り用パラソル部門の売れ筋ランキング1位だったため「これは単なるギャグ商品ではない」と確信して購入した次第である。

こちら言うまでもなく「帽子のようにかぶる傘」だから「かさぼうし」という名前だ。UFO雨傘が “カッパ寄り” なのに対して、かさぼうしは “傘寄り” のデザイン。傘立てに並んでいても違和感はないだろう。傘として、とても自然だ。

ちなみに値段はデザインによって異なる。今回は1番安い「パープル水玉(1080円)」を購入した。おそらく1番人気が無いから安いのだろう。ただの雨傘でも選んだことのない「パープル水玉」を、帽子タイプで購入するのは少し勇気が必要だった。

使い方は簡単、傘てっぺんから出ているヒモを引けばボンッ! と開く仕組みになっている。

開いたら頭をはめて、あごヒモをキュキュッと調整すればOKだ。いわゆる現代版「笠地蔵スタイル」の完成である。軽いうえに、けっこう幅広なのが良い。歩いてもほとんど濡れないッ!

走った時の安定感も抜群、けっこうな大雨でも余裕だ。もはや長距離ランナーにもおすすめできるレベル。強度が心配だったが、多少の風が吹いても耐えられるのではなかろうか。意外といいぞ、かさぼうし……おそろしいほどにストレスフリーじゃないか。

たしかに、釣り用パラソル部門1位のクオリティである。釣りだけでなく、雨天時のゴルフや野球などでも使えそう。もちろんスポーツ観戦時にも、後ろの人の迷惑にならなければ、カッパ以上にいいかもしれない。持ち運びも楽ちんだしね。

・さらなる進化に期待

そういえば、2020年のプロ野球は日程が詰まっているから、できれば雨天中止はしたくない、なんて話をどこかで聞いた。さすがにプロ選手が「かさぼうし」を使用してプレーするのはあり得ない……としても、将来的にもっと進化した「かさぼうし」ならあり得るかも。さらなる傘の進化に期待したい。

参考リンク:Amazon「OMUKYかさぼうし」
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.