みなさんは気づいているだろうか。コンビニの冷凍食品コーナーが徐々に勢力を広げていることに。それはPB(プライベートブランド)のレンチン商品を見ても明らか。次々に新商品が投入されているあたり、人気のほどがうかがえるというものだ。

もはやどれを食べても間違いが起きないといっても過言じゃなく、改めて最近のコンビニはスゴい。それぞれ個性があって、同じじゃないから感心する……のだが、どこが一番ウマいのかふと気になった。そこで今回、セブン・ファミマ・セブンの冷凍炒飯を食べ比べてみた。

・ファミマ「極うまチャーシュー炒飯」

いまや「お母さん食堂」が浸透したファミマから食べていこう。数種類を販売しているうち比較対象にチョイスしたのは「極うまチャーシュー炒飯(税込300円)」だ。理由は単純。「極うま」という名をつけるからには、それ相応の自信があると推測したのだ。

容量は300gと一般的なサイズ。レンチンして取り出してみると、程よい大きさのチャーシューが入っていてタマゴもしっかりと存在感を見せている。っていうかコレ……この色合いの炒飯はどこかで……そう思った人は鋭い!

そう、このチャーハンの製造はニチレイなのだ。そこはかとなくアレ……控えめに言っても神の「本格炒め炒飯」に似ている。もしかしたら味も似ているのかも……と思うと同時に「極うま」な何かが施されているかもしれないと期待してしまう。ドキドキしながら一口食べてみたら……これは……ご、ごく……

「極うま」というほど震えるほどウマいわけじゃなかったが正攻法の炒飯だ。どちらかというとパラパラよりもフワッとしていて、時折ネギのシャキッとした食感があって心地いい。味の方も濃すぎず、誰が食べてもウマいと思うような……といえば伝わるだろうか。そつなくウマいやつである。

唯一気になったのは「本格炒め炒飯」よりもチャーシューが小ぶりだったことくらいか。これがコンビニで買える上にスリーコインで食べられるのだから、レベルの高さがよく分かる。う〜む、最近のコンビニはやはりスゴい!


・ローソン「炒飯」

次に、最近何かと新パッケージが話題になったローソンを見ていこう。五目など数種類が販売されているなかから、オーソドックスな「炒飯」を試してみることにした。量こそ200gと少なめだが、なんと値段は138円とお安い! これでパフォーマンスが高ければ一気に先頭へと躍り出るが……!!

そうは問屋が卸さない。個人的にはあっさりしすぎているように感じ、ラーメンなど他の何かが欲しくなってしまった。あと少しパンチのある何かが欲しかったというのが正直なところだ。

とはいえ、値段はブッチギリで安い。もしファミマと同じ300gとして値段を計算すると207円。つまり差額は93円となる。これはかなり大きな“ ウリ” で心が揺れ動く人も多いだろう。


・セブン「極上炒飯」

あとはコンビニの中でも頭1つ抜けた感のあるセブン。2社と同じくいろんな炒飯が売られているが、選択したのは「極上炒飯」。で、もう結論から先にいうと、セブンが頭ひとつ抜けていた。というのも!

これぞ炒飯という出来栄えで、何度食べてもその名の通り「極上」という他ない。その昔、世の中の中華料理店はプルプル震えていてもおかしくない炒飯とレポしたことがあるが、さすがのクオリティーで何度でもリピしたくなるし現にしている味は安定感がある。

値段こそ税込321円と以前に比べて値上がりしているものの、そんなちっちゃいことは気にならない。個人的には常備しておくならばセブンの炒飯で決まり。もちろん値段を含めて人それぞれで好みはあるだろうが、ブッチギリでウマかった。欲をいうなら300gじゃペロリなので、400g……いや500gあっても全然OKなことくらいか。


・セブンがマイNO1

結果は1位セブン、2位ファミマ、3位ローソン。余談だが、製造はローソンがテーブルマーク、セブンがキューレイ(ニチレイフーズグループ)、そして前述したようにファミマがニチレイとそのあたりに注目しても面白い。まだまだ冷凍食品業界は進化しており、これからも競争は激化しそうだ。

参考リンク:セブンイレブンファミリーマートローソン
Report:冷凍食品研究家・レンチン原田
Photo:RocketNews24.
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