自宅の風呂場を銭湯みたいにアレンジしたら、外出自粛期間中でも極上のバスタイムを満喫できるに違いない……そう思った私は「サウナ傘」や「富士山の銭湯絵」などを次々に購入した。しかし最近、自分が何を目指しているのかわからない状態に陥っている。

最初に「銭湯」というゴールを定めて走り出したのは良かった……が、努力の方向性にズレが生じて、現在は銭湯じゃない方向に走っている。クソッ、分かっているのに止められない。そんなわけで今回購入したのは、鼻の形をしたソープディスペンサーだ!

・フリマアプリで400円

全自動鼻ほじり機を探していた時に、たまたまフリマアプリで見つけた『NOSE SHOWER GEL DISPENSER』という名の商品。鼻の穴からボディソープやシャンプー等が噴射されるジョークグッズなのだとか。あまり期待はしていない、送料込みで400円だったからだ。

きっとカプセルトイのような “小さい鼻” が届くのだろう。とか思っていたら……なかなかデカい箱が届いた。んで、開封したら想像していたサイズの10倍はデカい “鼻” が登場。ウソだろおい。桃太郎のような展開を期待してしまうデカさである。

使い方は簡単、鼻の裏にあるキャップを開けてボディソープ等を入れてから、壁に貼り付けるだけ。ただし、泡タイプのソープや水を入れたら、鼻の穴からダラダラ垂れてしまうらしい。OK、とりあえずシャンプーを入れておくぞ。

たっぷりとシャンプーの入った鼻を壁面に設置。これ単体で見たら存在感は抜群だ。とても華やかである、ハナだけに。

それはさておき、我が家の風呂場には “銭湯の域” を超越した個性豊かなタレントたちが揃っている。「釈由美子さんロボット」や「ライオンの口から泡が出る装置」と比べると、どうしても地味な部類に属するだろう。ただまあ、値段を考えると大健闘と言えるのではなかろうか。

・シャンプータイム

さあ、それではシャンプータイムだ。鼻をかむように本体をつまんだら、タラーっとシャンプーが垂れる仕組み。けっこうリアルで気持ち悪い。完全に鼻水だな。

しかし風呂場全体を見ると、それぞれのアイテムがライバル関係を保ちつつ、1つにまとまっている印象。鼻の穴からシャンプーを出すだけ、ではない。同じフロアに立つチームの1員なのだ。まさに「ワンフォーオール・オールフォーワン」である。素晴らしい……。

・珍スポットになりつつある

──冒頭でも述べたとおり、銭湯を目指していたつもりが、完全にゴールを見失ってしまった。もう軌道修正は不可能かもしれない……そう思いながら髪を洗い流した。ゴールイメージは定期的に確認すべきだろう。こんなはずじゃなかったのだ。

とりあえず、今回ご紹介した『NOSE SHOWER GEL DISPENSER』は、ネットで数百円から買えるので興味のある方は設置してみてくれ。その際は、必ず家族の許可を得ること。勝手に取り付けたらキレられる可能性もあるから、あくまでも自己責任でヨロシク!

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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