全国で新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言が解除され、表面的には緩やかにいつもの日常に戻りつつある日本列島。2020年6月1日の週から「出勤を再開した」という方も多いのではないだろうか?

我が家では私(P.K.サンジュン)自身はまだテレワークを継続しているものの、妻が出勤を開始し、3歳の娘の保育園も再開した。およそ1月半に及ぶ “保育園なしのテレワーク” も終わり「ようやく一息つける……」と思いきや、娘が「保育園に行きたくない病」になってしまったから、さあ大変。理由は後述するが、これも1つのコロナ余波であろう。

・入園した直後に

我が子が保育園に行きたがらない、もしくは「送って行ったらギャン泣きする」なんて経験は、親御さんならば誰しもあることだろう。逆に全く寂しがらず、あっさりしすぎていると少々寂しい気もしてしまうから、親心とは勝手なものである。

さて、この3月末に乳児保育園を卒園した娘は、その数日後からいよいよ本格的な保育園通いが始まった。ところが新型コロナウィルスの影響で、入園してわずか約2週間で保育園は休園。以来、私や妻と約1カ月半の間、自宅にこもる生活を続けていた。

入園してすぐの頃は、朝の送りの際などに少々感傷的になることはあったものの、そこまで泣いたりはしなかった我が娘。ところがどっこい、保育園が再開してからのこの1週間は朝もギャン泣き、保育園でもギャン泣き、迎えに行ってもギャン泣き、家でもギャン泣きの、まさに “ギャン泣き三昧” なのだ。

・かつてないギャン泣き

確かに娘はやや泣きっぽい性質(たち)ではある。乳児保育園に通っていた3年間、クラスのメンバーは全く変わらず、先生と部屋が移動するだけなのに、進級のたびに朝はメソメソ泣いていた。ただ、それは朝の送りの際に私や妻と別れる時だけで、迎えに行くとニコニコしていたし、登園中は楽しく過ごしていたようだ。


だがしかし、今回は違う。「父ちゃん母ちゃんと一緒にいたい」「ずっと家で遊びたい」「保育園に行きたくない」「仕事やめて」……などとギャン泣きしながら訴えて来る。先生たちが仰るには、登園中も泣きスイッチが入りやすいようで、事実かなりの頻度で泣いているようだ。

思えば生後5カ月から乳児保育園のお世話になり、またその数日後から保育園に入園した娘にとってこの1カ月半は「父ちゃん母ちゃんとずっと一緒に過ごせる1カ月半」でもあったのだろう。3歳7カ月になる娘と、フルタイムで共働きの私たち夫婦がここまで一緒にいることは初めての経験であった。


・これもコロナ余波

入園してすぐの頃は比較的保育園を楽しんでいる様子だったことを考えると、ギャン泣きの理由が「新しい環境に馴染めないから」だとは考えにくい。もちろんそれも少しはあるかもしれないが、それよりは「急激に両親への依存度が高まったから」と考えるのが自然だろう。

娘が「保育園に行きたくない」と泣き叫んでいる様子を見ると、私も思わず「行かなくていいよ」と口にしてしまいそうになる。保育園なしのテレワーク期間は、ライターキャリアで最も過酷な1月半であったが、常に娘と一緒に過ごせる喜びがあったことも事実だ。

とはいえ、実際問題として保育園無しは厳しいし、仮に向こう3年間頑張ったとしても次は小学校が待っている。究極的なことを言えば、娘より私たち夫婦は先に死ぬのだ。親に依存するなとは言わないが、娘には環境の変化を含めた様々な困難を乗り切れる人間になって欲しい。

この1月半が「保育園に行きたくない病」の引き金になっているとするならば、これも1つのコロナ余波であろう。娘よ、この原稿を書きながら父ちゃんが泣きそうです。だから、あまり泣かないでください。君が楽しく保育園に通えるよう、父ちゃんと母ちゃんが最大限にサポートします──。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.