大変なことになってしまった。誠に残念ながら、いよいよ「かつや」はダメかもしれん。つい最近も総力戦みたいな茶色い弁当を出したり、ご当地グルメにチキンカツをブチ込んだりと謎の疾走を見せる「かつや」だが、どうやらこのたび自分が何者かすら忘れてしまったようなのだ。


もちろん言うまでもなく、「かつや」は とんかつチェーンである。カツ丼が安くてウマい最高のとんかつチェーンである。しかし、本日2020年5月18日より「かつや」が販売開始した商品は、カツではなく、なぜか「築地銀だこ」の冷凍たこ焼だった。何でやねん!

・「かつや」がたこ焼発売

国内の「かつや」78店舗にて数量限定で発売された「築地銀だこ」の冷凍たこ焼24個入り(税抜1380円)。同商品にはたこ焼以外に小袋ソースが4袋、小袋かつお節青のりが4袋、温め専用トレーが2個入っており、レンジで温めて簡単に食べられるという。



・なぜなのか

思えばコーンフレークでカツを揚げるなどと言い出した時も相当驚かされたが、今回の事態は驚くというよりはむしろ意味不明である。なぜ、どうして「かつや」が「銀だこ」のたこ焼を売ってあげる必要があるんだ?

その理由について、「かつや」は以下のように説明する。


「新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ご自宅での過ごし方や食の楽しみ方に工夫がされてきています。
『かつや』では、ご自宅でホッと笑顔になっていただきたいと考え『築地銀だこ』の冷凍たこ焼を店舗限定で販売いたします」


まったく答えになっていないと思うのだが、つまりそういうことらしい。両者は運営会社を異にしているため、基本的には他人同士のはず。「アハハ、オイラの店でキミのたこ焼も売ってあげるじょ~」と、ちびまる子の山田的なノリで始めたのだろうか? まあ、「かつや」だからな。あり得ない話ではない。



ただ、「銀だこ」のたこ焼が通常8個で税抜538円であることを考えると、この冷凍たこ焼は24個で税抜1380円なのでかなりお得と言えそうだ。とんかつにたこ焼……揃いも揃って顔面が茶色すぎる気もするが、この二つが揃って喜ばない者はいないだろう。


・続編を予想

ついに自分自身が何者かすら忘れたのかと思いきや、フタを開ければ実に「かつや」らしい試みであった今回のたこ焼騒動。しかし……見える、私(あひるねこ)には見えるぞ。近い将来、カツ丼にたこ焼をブチ込んだ謎の新商品を発売する「かつや」の姿が。すべては次への布石……なのかもしれない。

参照元:かつや(販売店舗はこちら
執筆:かつや者・あひるねこ