突然だが、バズーカを発射してストレスを発散させたい方に朗報だ。家の中でドーンとぶっ放せるうえに寿司が完成してしまう奇跡のバズーカがあるらしい。なんでもそいつはニュージーランド産で、ネット注文をすれば数千円で購入可能なのだとか。

正直かなり怪しい。ってか「ネットで外国産のバズーカを注文する」という行為自体に後ろめたさも感じてしまうが……買った。そして届いた。というわけで今回は、合法的に入手したバズーカを家の中で発射させたい!

・寿司バズーカ

私が購入したのは1500円の『寿司バズーカ』。バズーカにしてはかなり軽量で、装填するのは「ロケット弾」ではなく「寿司」というのが最大の特徴だ。酢飯とお好みの具材を詰めてから、海苔の上に発射することで簡単に太巻きが完成する……らしい。

外国人が「SUSHI」を握るのも珍しくない時代である。しかし、専用のバズーカまで開発されていたとは。たしかに、これさえあれば厳しい修行を積む必要はないのかも。となると、和食の概念を根底から覆すリーサルウェポンとなる可能性も……チョ、チョ待てよ。

・発射の準備

それでは準備に取り掛かろう。用意するのはバズーカ本体と、酢飯、お好みの具材、海苔、以上だ。手順も簡単で、本体に酢飯を詰めてから付属の「押し出し棒」で溝を作って具材をテキトーに並べればOK。当然だが、バズーカの知識がなくても問題なし。

んで、本体を閉じて留め具でしっかりロックし、バズーカの先端にフタをセット。

押し出し棒を軽く回して中身をギュッと凝縮させたら……発射準備完了だ。

フタを取ったら、中身がバッチリ凝縮されているのが分かるだろう。それでは……

発射ァァァアアアアアア!

行け行け行けえええ……


ズドーン……

……ウソだろ。かなり控えめな長さの太巻きが着弾した。発射と同時に、先端部分が割れたのは想定外。もっと酢飯の量を増やして中身を凝縮すべきだったのか。または海苔までの射程距離を短くすべきなのか。初速も重要な要素なのかもしれない。

という反省を踏まえて2発目を準備。ちなみに太巻きは美味しかった、当然だ。しかし、バズーカを気持ちよく発射させてから食べた方が美味しいに決まっている。クソッ、今度こそマジでブチかましてやるぜ。気合は十分だ。

というわけで、発射準備完了!

寿司バズーカ発射5秒前。4、3、2……

ファイヤァァァアアアアアアアアアア!

行け行け行けえええ……


スッ……


ストーン……

やっぱり短ええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!


・寿司は美味しい

海苔のサイズに対して明らかに寿司の方が短いと分かりつつも着弾しなければならない時の虚しさはトラウマレベルだった。けどまあ、やはり太巻きは美味しい。それで十分じゃないか、私には……。

とりあえず、多少なりともストレス解消の役には立った……気がするので、寿司バズーカに興味のある方はぜひ試してみてほしい。私は人前でバズーカの発射を披露できるように、経験を積んで腕前を上げようと思う。目指せ、一人前のバズーカ職人。

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼一人前のバズーカ職人を目指します