中本の持ち帰りラーメン(タンメン)を食べたければ「事前に店舗へ電話してくれ」と、公式が言っている。なんでも予想を上回る人気だそうで、待ち時間が長くなっちゃったり、売り切れたりする店舗が増えているそうだ。だから、最寄りの店舗に電話して予約するか、やっているかどうかを確認した方がいいとのこと。

大事なことなので、「蒙古タンメン中本」の公式ホームページに記載されているコメントを抜粋しておこう。こんな感じだ。


「本日から販売致しましたお持ち帰りラーメンですが、予想を上回る大好評につき、売り切れになっている店舗が増えている状況です。

誠に申し訳ございませんが、商品の売り切れや、商品をお作りするのにお時間を頂いておりますので、お手数ですが、ご利用の際は直接店舗にお電話でのご予約、お問い合わせをお願い致します(麺抜きのご対応であれば、可能の場合もございます)。お客様にご迷惑をお掛けいたします事をお詫び申し上げます。

尚、持ち帰り麺につきましては問題なくご購入頂けます」



──中本に通い慣れている人ほど “事前に電話” という発想がないかもしれないが、わざわざ公式が注意喚起しているので、ここは1つ忘れないようにしていただきたい。

私が思うに、中本のテイクアウトラーメンを味わう上で大きな注意点はそれくらい。あとは、「各々好きなように中本を楽しんでくれ」というところなのだが、もうひとつだけ! 個人的な好みに基づくアドバイスで恐縮ではあるものの、ひとつだけ言わせてもらうならば……


「ガッツリ食いたいなら、生麺も一緒に買うことを強くオススメする。持ち帰りラーメンと併せて合計1400円ほどで、替え玉5回分もあるぞ〜」



・オプションの生麺が重要

どういうことか、以下で説明していきたい。まず、中本が2020年4月19日より始めたお持ち帰りラーメンは3種類ある。


■テイクアウト味噌タンメン(800円)
■テイクアウト蒙古タンメン(820円)
■テイクアウト北極ラーメン(850円)


──で、これら単体のみの注文でも何ら問題ない。ただ、上の3種とは別に持ち帰り用生麺(5玉 / 600円)も販売されており、こいつを買うと自動的に “替え玉” が可能になるのだ。中本をガッツリ味わいたい人にとって、利用しない手があるだろうか?


ちなみに、私は蒙古タンメンと生麺をテイクアウトした。すぐに蒙古タンメンを平らげたら、生麺1玉を別鍋で茹(ゆ)でた。言うまでもなく、替え玉のためだ。そして約3分半待ち茹で上がったところで、残っているスープに投入。


その後、数時間したら空腹を感じたので、スープをレンチンで加熱。同時に、再び生麺を茹でた。今度は2玉投下だ。


そこまでしたらスープが薄くなってきたため、残りの2玉は翌日の鍋のシメとなったが、結局『テイクアウト蒙古タンメン』を買ってきた日は、家で1日中 “中本まつり”


生麺を追加購入することによって、その “祭り” が長時間楽しめるイベントと化したことはご想像の通りだ。


・店舗で食べるラーメンとの違い

「じゃあ中本の店舗で食べるラーメンと持ち帰りラーメンでは、味の面でどう違うの?」ってことが気になる人も多いだろうから、その点についても触れておきたい。私が食べたのは3種のうちの1つ『テイクアウト蒙古タンメン』だけだが、それに関していえば「店で食べるものに驚くほど近い」というのが率直な印象である。

そりゃもちろん、店で食べる “出来たて” に勝るものはない。だけど、実際に持ち帰りの蒙古タンメンを食べているうちに、「これはテイクアウトしたものだ」という事実を忘れさせるだけの “中本感” はあったのだ。


・テイクアウトならではの工夫

そのように感じたのには、いくつかの理由があるように思う。まず1つは、麺とスープが分けられていたこと。自分の食べるタイミングで麺をスープに入れる仕組みだから、すぐに麺が伸びない。

もう1つが、「持ち帰り専用に特別開発したという伸びにくい麺」が使われていること。こればっかりは私が麺の成分を分析して確かめたわけではないが、公式サイトではそう記載されている。そして実際に、持ち帰っても麺は伸びてなかった。

それから、容器がレンチン対応である点(500Wで3分)も忘れてはいけない。スープを温め直せるのはありがたいポイントだ。ただ、レンチンに関しては他にも注意点があり、蓋と中皿は必ず外す必要がある。また、3分以上の温めは容器の破損に繋がりかねないとのことなので、気をつけた方がいいだろう。


・最大の工夫

なかでも、私が思う最大の工夫は「プラス500円で5玉もの生麺が持ち帰れるようになっている点」だろう。これについては先ほども述べたが、替え玉が5回もできて1400円ちょっとなのだから、中本ファンにとっては魅力的以外の何物でもない。

仮に「テイクアウトより、やっぱり店舗で食う方が断然うまいなぁ」となった人でも、コスパを考えれば満足しやすいようになっている。つまり、生麺をオプションに加えるあたりに、中本のぬかり無さが窺(うかが)える……と思うのは私だけだろうか?


まぁとにかく、家で “中本祭り” をしたい人はやってみてくれ。持ち帰りラーメンも生麺も、中本ファンならば試す価値は十分にあるだろう。ただし、先ほども述べたように事前の電話をお忘れなく。

参考リンク:蒙古タンメン中本 [1] [2]、Instagram @mouko_tanmen_nakamoto
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼中本祭りの様子。

▼なお、生麺の茹で時間(3分半)等については公式インスタでも紹介されている。