焼きたてパンの香りは、どうしてああも心を落ち着けてくれるのか。永遠に嗅いでいられるよなあ。しかもウマい。子どもの頃は母親が焼いてくれたパンを、熱が冷めないうちに欲望のままかぶりついていたものだ。ああ、そんなことを思い出していたら、焼きたてパンが食べたくなったじゃないか。

ひとたび湧き上がった焼きたてパン欲を鎮めるためには……もう、パンを焼くしかない。しかし、ろくにパンを製造する環境が整っていない記者に残された手段はひとつである。そう、富澤商店の「冷凍ミニクロワッサン」をポチるしかない。

・意外と時間がかかる

ということで、富澤商店の「冷凍ミニクロワッサン(税込583円)」を入手した記者。同商店は製菓製パン用原材料をオンラインショップで販売している。一般家庭だけでなく、パン専門店などにも届けているそうだ。また、クロワッサン以外に、冷凍メロンパンやフランスパン生地も販売しているぞ。

こちらの「冷凍ミニクロワッサン」は商品名通り、冷凍されたモノが届くので、解凍して焼く必要がある。つまりパン生地をこねる手間なしで、自宅のオーブンで焼きあがる様を体感できるという訳だ。なにそれ、最高じゃないか。

さっそく封を開け、説明書きを見ると “解凍は室温で約50分。発酵は生地がもとの大きさの約2倍になるまで室温で約90分” というようなことが書いてある。おやおやおや……? なんというか、コレって結構手間がかかるんじゃないの??


・コタツがあれば吉

まあ仕方がない、書かれてある言葉に従うしかない。 そう思った記者は、昼ごはんとして食べられるよう、11時ごろ解凍を開始。順当にいけば、14時ごろにはお腹に入れられるはずだった。はずだったのだが! 

気が付けば17時になっていた次第。おかしい、こんなハズじゃなかったのに!! もはや晩ごはんの時間ではないか。しかしそうなってもなお、あまり膨らむ気配がないので最終手段である。デロンギなどを使い、強制的にあたためる手段に出た。

あいにく記者は今年、コタツを出していなかったことが敗因だ。コタツをお持ちの方は、その中に突っ込むことをすすめる。もちろん、使用上の注意等を確認して安全に利用する必要はあるが。

今回の結果を見ると、春といえまだまだ寒さもある今の時期に、常温で解凍と発酵をすることは難しかったようだ。


・サクッ&ジュワっ

そんなこんなで苦労しながら、ようやく発酵まで至ることができた。しかし、ここまでくればあとは簡単。卵を刷毛塗りし、180℃のオーブンで15分焼くだけだ。思う存分パンの焼きあがる香りをかげる、この15分間の至福といったら筆舌に尽くしがたい。

今までの気苦労なんて、あっという間に飛んでいくというものだ。焼きたてパン最高! もちろん香りだけでなく、味も一級である。バターたっぷりで、口に入れた瞬間にサクッ&ジュワっである。うっまぁぁぁぁぁぁぁ。

焼くに至るまでの時間が計算外ではあったが、後になればそれもまた楽しい時間だった。パン生地を焼く機材や気力がない人でも、こちらの商品を使えば、焼きたてパンならではの美味しさを味わうことができる。チェックしといて損はないことを保証するぞ。

参考リンク:富澤商店
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼ネットでポチっとするだけで

▼お店で買ったかのようなクロワッサンが家で焼けるぞ

▼解凍に時間がかかるが……

▼発酵にもだいぶ時間がかかるが……

▼焼くとあっという間だ

▼サクッ&ジュワっでウマ~!