新型コロナウイルスの影響でリモートワーク & 外出自粛が続いている。いつの間にか髪の毛もボサボサだ。こうなったら “外出することなく上手にカットする画期的な方法” を試すしかないだろう。その名も……「リモート美容室」だ!

リモート美容室とは、生まれてはじめて「セルフカット」に挑戦する素人でも、カリスマ美容師とビデオ通話を行いながらカットをすることで、プロ並みの仕上がりが期待できる天才的アイデアのこと。プロの技術が素人に乗り移る瞬間をぜひご覧いただきたい。

・カリスマ美容師の協力

今回ビデオ通話をお願いした相手は、佐賀県で本格的トータルビューティーサロンを経営しながら、日本ヘアセットスクール沖縄校の代表も務める峰松さん。以前、金正恩氏の髪型をオーダーした際にも見事な腕前を披露してくれたカリスマだ。

また私は、セルフカット用にAmazonで「セルフカット用ハサミセット(2280円)」を購入。中身は、カットはさみ・すきばさみ・コーム・ヘアクリップ(2個)である。なんでも「初心者でもプロ並みに仕上がる」そうなので、これらを上手に活用して髪を切りまくりたい。

目指す髪型は、耳周りと顔回りがスッキリ爽やかなスタイル。ビデオ通話を始める前に「持っている道具」と「なりたいヘアスタイル」を共有しておくことが大切だ。しっかりカットの流れを確認してから、ゴミ袋をかぶって準備完了。いよいよビデオ通話が始まる……。

・プロが見守るセルフカット

まずはサイドから。髪をかき上げてクリップで止めて「10ミリくらいで均等にカットしていきます」とのこと。いきなり難易度が高過ぎるぞ。なんならクリップは女性用だと思ってた……これ使うのかよ。

さあ、髪にクシを当てて、はみ出た部分を切っていく。反対側も同様だ。ちょっと長めにカットをすれば後から修正もできるので慎重に。勢いよくザクザク切るのは危険である。ちなみに、バリカンを使えば簡単らしい……たしかに。

つづいて後ろも、左右とつなげるようにカットしていくぞ。キレイにつなげる自信はないと伝えると「あとでスキバサミを使ってぼかすから大丈夫」とカリスマが答えた。だとしても、ノールックで自分の髪を切る恐怖心はハンパではない。

トップ(頭のてっぺん部分)は人差し指と中指で髪の毛を挟んで、はみ出た部分をチョキチョキ……テキトーに切って「OKです」と報告したら「右上がまだ重いですね」とカリスマ。見えんのかよ。さすがとしか言いようがない。

前髪はクシを使って少しだけカット。前髪のミスは致命的だから、あまり思い切る必要はないだろう。丁寧に、丁寧に。今さらだけどハサミの使い方がだんだん分かってきたぞ。

で、サイドに落とす髪を、流すように切っていく。ついでに耳周りも、片手で耳を押さえて、生え際にそって円を描くように。「後ろ」と「耳周り」は見えないから失敗しがち。しかし、見えない部分を上手にカットすることこそが、セルフカットの醍醐味なのかもしれない。

全体をカットしたらスキバサミの出番である。根本~中間~毛先の順番でハサミを入れるぞ。ザク、ザク、ザク、と均等に毛量を減らしていく。前も後ろもザク、ザク、ザク。自分が好む量感まで、ひたすら同じ工程を繰り返すのだ。

カットを終えたらドライヤーで髪を落として……

整髪料を使って髪型を整える。美容室でセットをする時は “おまかせ” だが、アドバイスをもらいながら “セルフ” でヘアスタイルを完成させるのが「リモート美容室」だ。

というわけで、多忙を極めるカリスマ美容師にお願いをして約50分ビデオ通話に付き合ってもらった結果、はじめてのセルフカットを楽しく終えることができた。本当にありがとうございました! そして……

・通話終了後

ビデオ通話終了後、1番気になる「耳周り」と「後ろ」をチェックしてみたところ……

なるほど……

とくに後ろがヤベェな……


・今なら問題ナシ

といった感じで、初心者ならではのミスも数カ所あり。その後、風呂場へ急行し、カミソリで剃ってごまかしてみた。まあ、ミスもあったけど全体的にスッキリしたし、個人的にはOK。いい経験になったと思う。

もちろん現在も営業している美容室はあるので強くオススメするつもりはないが、外出自粛で時間のある方は1度くらいチャレンジしてみてはいかがだろうか。盛大に失敗しても、今なら別にいいでしょ。って感じで、大胆にカットしてみてほしい。

協力:峰松昭さん(Instagram @brilliant.ceo
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼リモート美容室のダイジェスト動画あり!