人気の台湾グルメと言えば、有名レストランや屋台のご飯も美味しいが絶対に外せないのが「駅弁」である。「鉄道弁当」また鉄道会社名から「台鉄弁当」と呼ばれることもあり、人気の駅弁はわざわざ弁当目当てに来る観光客もいるくらいである。

さてそんななか人気No. 1の栄誉に輝いたある駅弁が、レシピを公開しているのをご存知だろうか? 見てみると、あら、家でも作れそう♪ ということで、七堵のパイコー弁当(排骨便當)を作ってみた!

・台湾で人気の排骨弁当

台湾の駅弁で最も人気があるのは「パイコー弁当」だ。パイコーとは豚のスペアリブのことだ。台湾ならではのスパイスが香り、甘辛く味つけられたスペアリブと、野菜や漬物の塩気の組み合わせがたまらない弁当である。

そのパイコー弁当のなかで大変人気が高いのが、台湾北部の基隆市・七堵(しちと / チードゥー)で作られたものである。七堵のパイコー弁当は、以前行なわれた駅弁総選挙で1位を獲得、その後も高い人気を誇っているのだ。

・作り方が公開されていた

その作り方が公開されていたので作ってみようと思ったら……レシピに調味料の分量が一部しか書いてねええええ! 

そこで色々と試した結果、以下の分量に落ち着いた次第だ。日本ではちょうどいいスペアリブが手に入りづらいので、トンカツ用のロース肉でチャレンジした。

【材料】2枚分

・トンカツ用ロース肉:2枚 
・片栗粉:適量

(つけ汁)
・醤油:20cc
・砂糖:10グラム
・ゴマ油:少々
・ネギ:10センチくらい
・酒:20cc
・生姜:1かけ
・ニンニク:1かけ
・五香粉:少々
・塩:少々
・胡椒:少々

(タレ)
・砂糖:大さじ1と1/2
・醤油:大さじ1/2
・酒:大さじ1
・水:200cc
・ネギ:10センチくらい
・生姜:1かけ
・八角:少々
・胡椒:少々


【作り方】

1. 肉の筋を切り、包丁の背やミートハンマーでたたき伸ばす。


2. 肉をつけ汁に漬け込む。生姜は薄くスライス、ニンニクはみじん切り、ネギを叩いて、砂糖10g、醤油20cc、ゴマ油少々、酒20cc、五香粉、塩胡椒を混ぜてつけ汁を作る。肉にもみこみ2時間以上寝かせる。



3. 肉に片栗粉をまぶし、160〜170℃の油で揚げる。片面1分が目安。揚げ終わったら一度皿にとり、油の温度を180℃に上げて、サッと二度揚げする。


4. タレを作る。鍋に砂糖大さじ1と1/2、醤油大さじ1/2を入れてキャラメル状になるように温める。水200cc、ネギ、生姜、酒大さじ1、八角と胡椒を入れてトロミがつくまで煮る。


5. 4のタレに3の肉を絡ませて、水気が飛ぶまで煮たら完成。


あとは、お弁当箱に煮卵、以前の記事で作り方を紹介した野菜炒め、高菜やさつま揚げを盛り付け、その上に肉をのせれば完成だ!


・再現度に震えた

出来上がった排骨からは五香粉と八角の香りが漂って、もうそれだけで台湾だ。家中が台湾の香りでいっぱいになる。ほんのり甘いタレが染み込んだ衣の中から、しっかり味つけられた肉が顔を出す。確かに台湾の味、確かに七堵の味だァァァァァァーッ! 

あの味が家でも作れるなんて……震えた。レシピを公開してくれてありがとう、台湾、ありがとう台湾鉄道!

丸いステンレスの容器を使わなくても、この盛り付けをするだけで台湾感たっぷりだ。そもそも現地では紙の四角や丸い容器で販売されているしね! 家でも意外と簡単に作れるのでお試しあれ〜!

参考リンク:ET Today
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

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