バーガーキングと言えば、最新だと肉が圧倒的な「超ワンパウンドビーフバーガー」についてお伝えしたばかり。しかし、もう1品もっと話題になってもいいんじゃないかと思えるバーガーがある。

それが、2020年3月6日から販売されている「デラックスチキンワッパー」。通称デラチキ。公式HPによると「バーガーキングの中でも最大のボリューム」で、ビーフとチキンとベーコンがブチ込まれた実に欲張り感あるバーガー。みんなどうしたんだ。こういうの好きじゃないのか? もっと盛り上がっていいだろ?

・なぜなのか

そう思っていたのだが、実のところ筆者自身もうっかり食べていなかった。気にはなっていたが、スルーしてしまっていた。ということで、もはや販売開始から1カ月近くが経過しているが、実際に食べてなぜ盛り上がりが微妙なのか探ってみることに。

考えられる可能性としては、高いから。あるいは、言うほどボリュームが無いから。または言うほど美味くないからといったところか。新商品が盛り上がらない理由なんて大体いつもこんなものだろう。

ということで店舗でゲット。


包み的には、普通にデカい。


どう考えてもボリュームはあるだろう。包装紙に「D」と書かれていた。デラックスのDだろうか。


開けてみると、なるほど。まあ確かにポスターに写っていたデラチキほど立派ではないが、そこは多少崩れたり、手に持って潰れてしまったせいでもあるだろう。おおむね「こんな感じだろうな」というイメージ通りだと思う。


半分に切ってみると、しっかりといつものパティの上にチキンが乗っているのがわかる。ベーコンは紛れていて見えないが、この後食べたときにはちゃんとカリカリしたのが入っていた。強いて言うなら、チキンの幅がビーフパティ並だったらもっと良かったと思うが、そこは個体差もある気がする。


食べてみると普通に美味い。満足度は高めだ。まあチキンとビーフとベーコン、そしてチーズも入っているのだからそりゃあそうだろう。これで不味いわけがないのだ。絶対に美味くなる組み合わせ

値段も、単品で940円というのは確かに安くは無いが、高くもないと思う。この仕様ならこれくらいだろうなという適正ライン。ではなぜなのか……実は、買おうとレジに並んだ時点で、先に挙げた予想とは全く別の可能性になんとなく思い当たっていた。


ワッパージュニアである。


・ワッパージュニア

実はデラチキが発売される少し前。具体的には2020年2月の20日まで、ワッパージュニアの半額キャンペーンが行われていた。そしてデラチキ発売から2週間が経過した3月20日から26日まで、またしてもワッパージュニア半額キャンペーンが始まったのだ。

確かにチキンとビーフがどちらも入っているデラチキは強い。ボリュームがバーキンで最大というのも魅力的(これについては超ワンパウンドビーフバーガーの登場をもってそうでもなくなった感があるが)だった。

しかし、ワッパージュニアの半額はもっと強い。ジュニアとは言いつつも、ぶっちゃけ他のバーガーチェーンと比べたら普通サイズ。180円で、しかも10個まで買えるのだ。

レジ前で並んだ時、記事のためにデラチキを買うことは決まっていたが、ふと思ってしまったのだ。「940円あればワッパージュニア5個買えるよな」と。デラチキ1つよりも、ワッパージュニア5個の方が幸福度は恐らく高い。


というか、並の新作バーガーではワッパージュニア半額キャンペーンに勝てない気がする。そのくせ、割と高頻度でワッパージュニアを半額にしまくるバーガーキング。なんなら、「ワッパージュニアが半額になったらバーキン行こう」みたいな。

ちなみにレジに並んでいる時、筆者の前の人はワッパージュニアを3個注文していたし、筆者の後ろの人はワッパージュニアを2個注文していた。デラチキが今一盛り上がっていなかったのは、ワッパージュニア半額キャンペーンに挟まれ、一部期間中は被ったから……ではないだろうか。

しかしデラチキの期間はまだまだ続く。店員さんに聞いてみたところ、デラチキの販売期間は1シーズンだとか。具体的にいつまでというのは分からなかったが、春の間は売られているのだそう。

そして今回のワッパージュニア半額キャンペーンは3月26日まで。まあ、「超ワンパウンドビーフバーガー」が発売されて「最大のボリューム」というアイデンティティを失った感があるが、ビーフとチキンとベーコンとチーズが全てブチ込まれているという唯一無二の特性は健在。

バーガーキングに行った際には、デラチキも試してみてはいかがだろう。ちゃんと美味いし満足度は高いと思うので。まあ、ボリューム命ならやっぱり「超ワンパウンドビーフバーガー」かなと思うけど。

参考リンク:バーガーキング
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
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