日本全国、星の数ほど麺屋はあるが、その中でも東京・豊島区南大塚にある「鳴龍(なきりゅう)」はトップクラスに有名だと言っていい。それもそのはず、同店は4年連続ミシュラン一つ星を獲得。もはや全国区で知られた存在で行列必至の人気を誇るからだ。

これまでインスタント食品で同店の味を体験した人もいるだろうが、2020年3月16日よりセブンプレミアム「鳴龍 汁なし担々麺」のカップ麺が全国のセブン&アイグループ各社の店舗で新たに発売された。はたしてインスタントでどこまで名店の味に近づけているのか、いっちょ食べてみることにした!

・セブンイレブンで購入

同商品の製造は日清食品。税込257円と一般的な商品に比べて少し高めの設定ではあるが、そこは鳴龍。ネームバリュー、そして味がついてくると思えば妥当というより安いのかもしれない。それでは、さっそく実食!

・作り方は簡単

開封すると、中に入っていたのは特製液体だれ、かやく、ふりかけの3つ。まずはかやくを入れて熱湯を注ぐ。

そして待つこと5分、フタを点線にそって剥がし、湯切り口からお湯を捨てる。

そこに特製液体だれを混ぜ、ふりかけを加えると……

エキゾチック! 見た目といい、匂いといい、ウマそうな汁なし担々麺の完成だ。内容量が139g(麺は90g)なのでちょっと寂しい感じもするが、視覚と聴覚を一気に持っていかれてしまった。

・1つだけ問題が……

ここまでお湯を沸騰させる時間を含めて調理に要したのは10分程度と簡単そのもの。これで名店の担々麺を味わえるのはありがたいが、肝心のお味はというと……

やはりウマし! 芝麻醤(チーマージャン)・辣油の旨みにトマトペーストを加え花椒(ホアジャオ)を効かせた担担タレが「鳴龍」ならでは。特に辛さとシビれのバランスよく、唇が少しヒリヒリしつつもところどころでピリッとするのが心地いい。日本人の舌に合わせつつ、上品な味わいをカップ麺でも再現している。

また、ノンフライ麺はもっちりしていて歯ごたえ十分。どことなく中国の風が吹くのも二重丸であった。個人的にはまるで冷凍食品で食べているかのような味で、インスタント食品の枠を一歩飛び出していたように感じた。

ただ、一方で気になったのは量の少なさ。予算などいろいろ事情はあるのだろうが、先述したように内容量が139gだからもっと食べたくなる人は少なくないだろう。ガッツリ食べたい人はダブルの大人買い、もしくはライスなどと合わせるといいかも。

参考リンク:セブンプレミアム「鳴龍 汁なし担々麺」
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.