いまや発生地とされる中国を飛び出して、世界中に蔓延する新型コロナウィルス。特にヨーロッパでの被害は深刻で、しばらくは予断を許さない状況が続きそうだ。果たして東京オリンピックはどうなってしまうのか? その辺りも非常に気になるとことである。

さて、その新型コロナウィルスのあおりを受け、現在テレワーク中の方も多いことだろう。我々ロケットニュース24もいち早くテレワークに切り替えたものの、普段とは違う環境に戸惑うことも多い。中でも私、P.K.サンジュンは3歳の娘の面倒を見ているのだが……なかなか大変である。

・いつもは週1

月曜日から金曜日まで週5で保育園に向かう愛娘のレイちゃん。いつもは朝の送りが私の担当で、週4回は妻がお迎え。そして週に1度だけ私がお迎えに行き、娘を寝かし付けるまでを担当している。


地域によっては閉園している保育園もあるようだが、幸いなことにレイちゃんが通っている保育園は平常運転のまま。んで、現在は私だけがテレワークになったため送りとお迎えの両方に行き、週に1度はワンオペで娘を寝かし付けるまでを担当している。

今回ご紹介するのは、私が全てを担当した “とある1日の様子” だ。特別なことは何もないが、これが「リアル子育て」だと思ってご覧いただければ幸いである。


9時: 娘を保育園に送りに行く。


10時: 自宅へ戻る。仕事を始める。


11時: 保育園に行く前に回しておいた洗濯機の存在を思い出し、干す。また仕事。


12時: この日はMTGの日。オンラインでMTGをする。みんなの顔を見ると安心するなぁ。


13時: 記事を1本提出し、昼ご飯タイム。この日のランチは記事にした「ペヤングもち麦MAXやきそば」で、他の日もだいたいカップラーメンなど。基本的には家で済ませる。


13時半: 2本目の記事の執筆を開始。


17時: 2本目の記事を提出し終わる。そのまま部屋をザっと掃除。


17時10分: お風呂を掃除しつつ、洗濯物を取り込む。


17時15分: キッチンを片付けて夕ご飯(オムライス)の野菜だけ切っておく。やっておくと後々で超時短になる。


17時:30分: 炊飯器にスイッチを入れて、お迎えへ。スイッチを入れ忘れると地獄


18時: 娘をピックアップする。なかなか帰りたがらないのでタイムロス。娘が一緒だと一気に時間が読めなくなる。


18時45分: 帰宅。手を洗って、うがいをさせる。


18時50分: 娘にお手伝いをしてもらいながら一緒に夕飯の準備。手伝って自分が作った気になるとよく食べる。日によってはテレビを見させておくことも。


19時15分: 夕飯が出来上がり、一緒に食べる。娘はケチャップでピカチュウの顔を描いたオムライス(ド下手)で、私はチキンライス。なぜなら自分の分はタマゴを焼くことすら面倒だから。ちなみにこの日は副菜があったので大助かり。


19時40分: 食事が終わった娘にテレビを見せつつ、お風呂の準備とキッチンの片付け。頻繁に「父ちゃん、一緒に見ようよ~」とお誘いがあるが、流し流しで誤魔化す。心苦しいが、そんな時間はない


20時: 一緒にお風呂に入る。娘のマイブームは水中メガネをかけて潜ること。何度でも潜りたがるので、必然的にお風呂の時間が長くなる。


20時45分: お風呂から出る。その後はブロック、シルバニアファミリー、ピカブイなどで遊ぶ。瞬く間に部屋が散らかる


21時45分: 娘の歯を磨く。とんでもなくゴネる。合間に散らかったオモチャを片付ける。


22時: 絵本を2冊読んで就寝。私も寝落ちしてしまう。


──以上である。


・何もなければ平和だが

先述のように特別なことは何もないが、絶対に睡魔に抗えないほど体も心も疲労困憊になることだけは確かである。この日は買い物の必要もなく、またこれといったハプニングもなかったため無難に終わったが、例えば病院などがあったらホント大変。1日軍隊にいるくらい疲れる。

ちなみに「明日は病院だからそんなに仕事ができない」と決まっていれば、ここから寝ずに深夜遅くまで記事を書く。それはイイのだが、問題は急に病院に行くことになった場合などである。その時はニッチもサッチも行かず、ただ流れに身を任せ、1日の記憶がないほど目まぐるしく時間が過ぎるだけ。これが「リアル子育て」だ。


とはいえ、2歳のときと比べたら3歳の今は本当に楽になった。意志の疎通が図れるので「テレビ見ててね」といえば見ているし、イエスやノーで返事をしてくれればこちらも対応のしようがある。常に目が離せない2歳くらいまでのお子さんのテレワーク & ワンオペは本当に大変だと思う。該当するお母さんたち、本当にお疲れ様です。

・これを機に子育てに参加してみよう

ご覧いただいたように、1つ1つのことは大した内容ではなくても、1日が終わる頃の疲労感はハンパではない。このうち1つか2つでも手伝ってくれると本当に助かるから、もしあまり子育てに参加していないというお父さんがいたら、ぜひ手助けしてみよう。だって、半分はあなたの子供だからね。

そう、面倒だろうと手間がかかろうと私が積極的に子育てに参加するのは「愛する娘だから」である。それ以外に理由はなく、娘のためなら頑張れるし頑張るしかない。この程度は育メンでも何でもなく、私の中ではむしろあたり前の範疇。仮に妻が専業主婦だろうと、育児の半分はやるだろう。だって、半分は自分の子だから。


やや主題から逸れてしまったが、聞くところによると「子育てテレワーク」のあおりは、お母さん、つまり女性が受けるケースが多いらしい。いつまでこの状況が続くかわからないが、せめてこれを機に「子育てに参加するお父さんが増えればいいなぁ」と思う。

それでも「女の仕事」だと言う人は、1回でいいから1日ワンオペしてみろ。質は違うけど、絶対に仕事より大変だから。……とまあ、テレワーク中のワンオペの1日はこんな感じなんです。現場からは以上です!

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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