猛威をふるう新型コロナウイルスの影響により、大型テーマパークの休業やイベントの中止が相次いでいる。日本全体が先の見えない不安に飲み込まれているかのようだ。そんな中、この状況を打開するために「伝説のすた丼屋」が動いた。

感染症に対抗する免疫力と体力をつけてもらいたいという思いから、ニンニクをふんだんに使用した新商品『超ニンニクすた丼』を2020年3月6日より緊急発売したのだ。ただのニンニクすた丼ではない。『超ニンニクすた丼』である。名前からしてすでに強烈な匂いが漂っているではないか。

・緊急発売

全国の「すた丼屋」にて(一部店舗を除く)期間限定で販売が始まった『超ニンニクすた丼(税込790円)』。事前の告知等が特になかったことから、この商品が今回の事態を受けて急きょ開発されたものであることが伺える。そう、今こそニンニクパワーの出番なのだ。

とは言え、そもそもが尋常ではないニンニク量を誇る「すた丼」である。パワーはすでに十分なんじゃ? という思いは正直あった。だがしかし……。運ばれた器を見て私(あひるねこ)は知ることになる。実は「すた丼屋」が、これまでまったく本気を出していなかったことを。な、何なんだこの……


圧倒的なニンニクの物量は……!

・量がエグイ

ベースこそ いつもの「すた丼」だが、その上にのっているブツがどう見ても普通ではない。ニンニクとニンニクの芽、そこへさらに おろしニンニクを混ぜたタレを絡めたという、その名も “ゴロニンダレ” なる強烈な刺客がドカンとトッピングされているのだ。「すた丼屋」は戦争でもおっ始めようというのか?

素揚げされたニンニクの数は、なんと約10個。これは通常の「すた丼(並)」の5倍以上に相当する。しかもガーリックチップみたいな薄~いヤツではなく、それぞれがたしかな存在感を持ったニンニクの塊ときた。こんなもん、一人が一回の食事で摂る量じゃないぞ。ドラキュラだったら分子レベルで消滅しているレベル。

・かつてない衝撃

予想はしていたが、いざ実際に食べてみると、ニンニクが世界のすべてをニンニクに染めていくかのよう。有無を言わせぬその迫力をもって、ワカメの味噌汁までをもニンニク風味に変えてしまう。あまりに強大すぎるため、豚バラ肉と一緒に食べ進めることをぜひオススメしたい。

丼内を制圧せんとするニンニクの軍勢に唯一対抗できるのが、「すた丼」に欠かせない名脇役・卵だ。真ん中に黄身を落とした途端に秩序が回復するあたり、さすがの実力である。

・ニンニクパワー

ニンニク、豚バラ肉、卵がギリギリのバランスで奏でる三重奏は、まるでサーカスの綱渡りのようにスリリング。少しでも選択を間違えばすべてニンニク味になってしまうという緊張感、そしてパンチの効きまくったウマさは、いつもの「すた丼」では決して味わえないだろう。

もちろんニンニクを食べたからといって、それが感染症の予防になるわけではない。だがしかし、弱った心と体に、ニンニクパワーがどうしようもなく効いてくれるのはあなたも知っての通りだ。大丈夫! まだまだ俺たちはやれるさ!! ただし……。

・最大の注意点

『超ニンニクすた丼』が、通常の5倍以上のニンニク量を誇ることはどうか忘れないでいただきたい。この丼を昼に食して会社に行った私を待っていたのは、隣に座る当編集部・サンジュンから突き付けられた無慈悲極まりない現実であった。以下参照。


サンジュン「ねこちゃん(私のこと)さぁ……」


サンジュン「口の中でニンニク栽培してる?」


– 完 –

参考リンク:伝説のすた丼屋
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼なお、追いニンニクも可能。