「二郎」といえば、大抵の人がその言葉の指す意味がわかるはず。そう、「ラーメン二郎」のことである。ラーメン丼ぶりの上にたっぷりの野菜(もやしなど)が盛られたさまを想像できるはずだ。ラーメン二郎に影響を受けた、いわゆるインスパイア系のお店も少なくなく、二郎は広く一般に浸透しているといっても過言ではないだろう。

もしもそれがステーキだったら? え!? ステーキで二郎? どういうこと? 私(佐藤)も実物を見るまでよく意味がわからなかったのだが、東京・新宿歌舞伎町のステーキ店には「二郎ステーキ」なるメニューが存在したのであるッ!!

・歌舞伎町にない!

これを発見したのはまったくの偶然だ。ある日の昼時、私は歌舞伎町周辺をウロついていた。肉でも食いてえなあ~。そんなことを思いながら、お店を物色していたのである。そこでふと気が付いた。歌舞伎町には『いきなり! ステーキ』がない!!

最寄りは新宿2丁目店か、新宿西口店。世界有数の歓楽街に『いきなり! ステーキ』がないなんて……。そこで以前訪問した『ハラペコステーキ』を訪ねた。


前回訪問したのが2019年3月、約1年ぶりの訪問である。新メニューは登場したのかな? そんなことを思いながら確かめていると、いきなり衝撃的な文字が目に飛び込んできた!!


二郎ステーキだとッ!?


ただ名前が二郎というだけではなく、ヤサイ・ライス・ニンニクをマシマシにできるじゃないか! ちなみにライスのマシマシだけ+100円となっている。それ以外はマシでもマシマシでも無料だ。また小は150グラム(肉1枚)、大(2枚)、特大(3枚)と3サイズあり、それぞれ税別1000円・1400円・1800円となっている。


・二郎 + ステーキ = ?

あらためて考えてみよう。冒頭にも伝えたように一般的に「二郎」とは、野菜をうずたかく盛ったラーメンのことを指す。


そしてここは、ステーキレストランである。


二郎とステーキ、これを掛け合せると一体ナニが生まれるのか?


案ずるより産むが易しである。注文すればその正体がわかるだろう。ということで、二郎ステーキ大、ヤサイ・ニンニクマシマシ。ライス普通で注文した。


・これが二郎ステーキ

そうして出て来たのがコレだッ!




なるほど! そう来たか!! ステーキ肉の上にたっぷりのヤサイ(もやし)とニンニク。たしかにこの盛り具合は、 “二郎している” と言っていいものだろう。


食べる段になって一瞬迷った。というのも、これをフォークで食べるのはちょっと難しい。やはり最初は箸でもやしを攻略すべきだろう。


不思議なことに、もやしとニンニクを食べていると、脳裏に本家二郎の姿がよぎる。そればかりか、味まで脳内再現されるじゃないか。そうか、もやしとニンニクの組み合わせ、それ自体が二郎なのかも……。


ほどほどにもやしの山を切り崩したところで、肉を頬張る。あえて誤解を恐れずに表現するなら、これは肉野菜炒めだ。それもかなりの上位の階級の肉野菜炒めと見て差し支えないだろう。なぜなら……。


この組み合わせ、ご飯に合う! 合いまくる!! 私は通常、ステーキを食べる時のライスは小。もしくはナシにすることも多い。だがしかし、二郎ステーキを食べていると、ムショーに米を食いたい気持ちになってしまったのだ。


ということで、二郎の新しい世界を見たいという人は、二郎ステーキに挑戦することをオススメしたい。麺ではなくても、二郎感を満喫できるはずである。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ハラペコステーキ
住所  東京都新宿区歌舞伎町2丁目21-5三経ビル1階
営業時間 24時間
定休日 なし

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2丁目21−5 1階