このところ、都内のコワーキングスペースを渡り歩いているノマド佐藤です。さまざまな場所で作業をしてみると、価格や利用環境はそれぞれで異なっていることがよく分かる。

当然ながら、1日利用料金が数千円クラスになると設備が充実しており、集中して作業するのに申し分ない環境が整っている。では、安いスペースは集中力を欠くのか? というと必ずしもそうではない。むしろ一切ムダがなく、電源とWiFi利用だけの設備しかなくても、十分に作業できる場所もある。

東京・馬喰町にある寝台列車を再利用した宿泊施設「トレインホステル北斗星」は、11~16時なら何時間利用してもたったの500円! しかも施設は超キレイ!! おそらく都内最安値、最上級クラスの簡易作業場ではないだろうか。

・宿泊施設のラウンジ

宿泊施設としての北斗星に関しては、以前の記事でお伝えした。鉄道ファンはもちろん、そうでない人でもノスタルジックな宿泊体験を味わえるだろう。


その施設の2階ラウンジを11時~16時までの間、わずか500円で利用できてしまう。宿泊客のチェックイン・チェックアウト時間の合い間を解放しているのだ。


受付でコワーク利用したい旨を伝え、500円を払ったら2階へ。そのほかのエリアは宿泊客が利用しているので、立ち入らないようにしよう。


ラウンジは北斗星の食堂車「グランシャリオ」のパーツを再利用して作られている。基本的に利用するのは、食事をする宿泊客だ。私の訪ねたタイミングでは、作業場として利用している人は私のほかにいなかった。時間帯によっては混み合うこともあるようだ。


テーブルのほぼすべての席にコンセントがあり、USB端子接続の電源もある。またフリーWiFiも完備しているので、パソコン作業をするには十分な設備が整っている。漫画や雑誌など気が散るものはないので、黙々とパソコンに向かう人にふさわしい場所と言えるだろう。


・作業に没頭できる

実際に2時間ほど作業をしてみたところ、想像よりずっと快適だった。とにかく静かで、目に映るものすべてに心が和む。寝台車でお馴染みだった補助椅子などを見ると、なぜか心癒されるものがある。


仕事できる感じの人が激しく出入りする本格的なコワーキングスペースは作業欲をかき立てられるが、ここは自分の世界に入り込める場所だ。ただ目の前のことに集中し、作業に没入するのに最高の環境。懐かしい寝台列車の調度品が、心の旅に連れて行ってくれるようだ。ただ静かに作業に集中したい人にはオススメ。500円で味わえる最高の旅気分であった。


・今回訪問した店舗の情報

店名 トレインホステル北斗星
住所 東京都中央区日本橋馬喰町1-10-12
時間 コワーク利用 11:00~16:00

参照元:トレインホステル北斗星
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

日本、〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目10−12