【暴走】ディズニーマニアがキャストしか入れない「サンクスデー」に潜入した結果…(2ページ目)
・ディズニーマニア、いきなり感動
ついに幕を開けた東京ディズニーリゾートの年に1度の特別プログラム、サンクスデー。まず立ち寄ったギフトショップ「ヴァレンティーナズ・スウィート」で、ディズニーマニアに異変が起きた。
ごった返す店内のお客さんは、普段は全員がキャストさん。だがこの日はレジを含めた店内の接客を、全て社員さんたちが行っている。当日限りの「お菓子つかみどりサービス」なども行われていたが、その様子を見ていたディズニーマニアがなぜか口を開こうとしない。
──あれ? 田代さん、どうかしました?
「いや……自分……胸がいっぱいで……」
──え?
「さっき “これが今日初めてのレジ打ちなんです” と言っていた社員さんがいたんです。慣れない手つきで一生懸命レジ打ちをしていました。精一杯キャストをもてなしたい気持ちがそれだけでも伝わってきて……自分……!」
──いやいやいや。レジができて然るべきでしょ。上司たるもの現場仕事もある程度はできなきゃ。
「それを見守るキャストさんたちの表情もまた優しかったんです。もてなしたいピュアな気持ちと、それを見守るピュアな気持ち……。なんて温かいんだ……。この瞬間に立ち会えただけでも来てよかったと思いました」
──まだ5分ですよ? あと僕の話聞いてます?
・ディズニーマニアが気付いたこと
ディズニーマニアの感受性、恐るべし。その後、オリエンタルランドの上西社長や加賀見会長の挨拶を含めたセレモニーが催され、ミッキーやミニーも登場。ひとしきり盛り上がったところで、園内の散策を開始した。そこで私は “ある事実” に気付いてしまったのだ。
──確認になりますけど、今日ここにいる人たちって全員がキャストさんなんですよね?
「はい、そうですよ☆」
──つーか、さっき明らかなおっさんが1人で歩いてましたよ? あの人もキャストさんなのかな?
「ディズニーの仕事は幅広いですからね。アトラクションのアテンドだけではなく、乗り物や設備の整備、パークで販売するスイーツやパンの調理、またキャストさんたちの衣装を管理する仕事などもあるんですよ」
──なるほど……。でもミニーのカチューシャをみんなで付けて写真を撮る女の子のグループとか、普段見かけるお客さんそのまんまですね。さっきは、爆買いしてるアジア系のおばさんみたいな集団もいましたよ。
「あ、そうか、そういうことか……!」
──はい?
「確かにサンジュンさんが言うように、一般のお客さんのように見えるかもしれません。そして実際にみんな “普通の人” という顔も持っているのでしょう。ただ……」
──ただ?
「ただ、キャストとしてその日の仕事を始める瞬間、つまりゲストに笑顔になってもらおうと心から願った瞬間に魔法がかかるんですよ! これは大発見だ!!」
──え?
「さっき、加賀見会長が仰ってましたよね? どれだけいいハード(設備)を整えても、ソフト(接客)が伴わなければどうしようもない、って。上質なハードに命を吹き込むのは上質なソフト、つまりディズニーを愛するキャストさんたちです。そのキャストさんたちには魔法がかかっていたんです!」
──ちょっと魔法のくだりがわかりません。
何をきっかけに暴走が始まるかわらかないディズニーマニアと共に、園内の散策は続く。やはりと言うべきか、同じアトラクションで働くキャストさんたちはグループとして一緒に来園しているケースが多いようで、当然のように普段自分が働いているアトラクションやショップに足を運んでいた。
またこの日、園内には特別な音楽が流れており、例えば以前のショーで使用された音楽がかかり始めると、普段はダンサーだと思われる集団(もちろん遊びに来てるだけ)が突然踊りだしたりもしていた。無邪気なまでの自由さ──。完全にロサンジェルスである。
それを見守るディズニーマニア・田代は、いよいよ感極まりつつあった。田代がこの日最大の暴走を起こしたのは、人気アトラクション「トイ・ストーリー・マニア」を訪れたときのこと。ただでさえ常人には理解しがたい田代の言動に “スピリチュアル的な要素” が加わったから手が付けられない。
ディズニーマニアのスピリチュアル発言とは? そこにいたという伝説の人物とは? またディズニーマニアがショックを受けた私の何気ない一言とは? ディズニーマニアの大暴走は最終ページを見届けろ!
参考リンク:東京ディズニーリゾート
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.