めっちゃ混んでる。本記事を通して私がもっとも伝えたいことを挙げるならば、このひと言に尽きる。もちろん、他にも重要な情報はある。「ふるさと祭り東京2020」は1月19日までの開催だとか、日本各地の名物が一堂に会するイベントだとか、場所は東京ドームだとか、入場に際してチケットが必要で、当日券は1800円(平日1400円)だとかいったようなことだ。

しかし……! あえて言おう。そんなことはどうだっていいと。本イベントに参加するにあたって、必要なのは知識じゃない。お金でもない。覚悟である。行列に並ぶ覚悟、人混みに揉まれまくる覚悟。それが無いと、会場に着いた瞬間に心がポッキリ折られてしまうに違いない。

・当初はナメていた

かくいう私も、会場に到着して数分で心がボキボキに折られた。どう考えても覚悟が足りていなかったからだ。なんなら、ナメてたと言っても過言ではない。むしろ、なぜ「ふるさと祭り東京」の会場が東京ドームなんだ? デパートの屋上とか代々木公園とかで十分じゃないの? ……くらいに思っていた。

なので、私がチケット売り場に結構な行列が出来ていたのを見たとき、「今日はどっかのアイドルがライブでもする日だっけ!? もしかして日を間違えたか?」と一瞬不安になった。ところが……。


お察しの通り、「ふるさと祭り東京2020」が絶賛開催中で、チケットを買うために15分以上行列に並ぶ羽目に。そして、チケットの購入で並ぶということは、当然入場するときにも行列


手荷物検査があるので、これが結構時間がかかるのだ。しかし、そこさえ抜ければ山場は終わり。会場は東京ドームだけに、中はゆったり……



していない。人パンパン。ふるさとが詰め込まれすぎて、会場がラッシュ時の駅のようになっていた。


・特に人気のあるエリアを目指す

「ふるさと祭り東京」ってネーミングからてっきり “ほっこり系” のイベントかと思いきや、こんなにハードなヤツだったのか? こりゃあ罠だ。初心者は騙される! と心の中で愚痴ったが、そんなことをしても仕方がない。私は行かねばならないのだ。なんとなく人気がありそうなエリアへ。そこを目指すぞ。

──とぼんやりと考えながら、人ゴミと言う名の濁流に流されていた私の目に飛び込んできたのが、「ご当地どんぶり選手権」のエリアである。その名の通りご当地の名物どんぶりが食べられるところで、人が特に多い。

よし、このあたりで人気のものを食べよう。そう思ったら……



どんぶりのチケットを買うためにまた行列!


そのチケットを買ったら……



今度はお店に並ぶ行列!!


──というわけで、チケット購入から数えると行列の4連発。織田信長もびっくりの4段構え戦法で、私の心はボコボコにされてしまったのだった。

誤解がないように言っておくが、お店がうまく回せていないわけではない。お店のスタッフも会場のスタッフもスムーズな進行を心がけていた印象を受けたが、いかんせん人が多すぎるのだ。ふるさとを求める人が、集まりすぎているのである……!  「ふるさと祭り東京2020」の会場に……!!

ちなみに、『和牛すき焼き&ハラミステーキ丼(500円)』は肉がホロホロで、文句なしの味。通常の丼よりもやや小ぶりサイズながら、味を考えたらむしろ安いとさえ感じた。コスパはいいぞ。……入手するまでの労力を計算にいれなければ。

なお、私が会場を訪れたのは平日の昼前。繰り返す、休日ではなく平日である。これが土日だったらどうなるのか? 考えただけで恐ろしい……。

・今回ご紹介したイベントの詳細データ

店名 「ふるさと祭り東京」
会場 東京ドーム(東京都文京区後楽1丁目3−61)
開催日時 2020年1月10日〜19日
開催時間 10:00~21:00 ※19日は18時まで
入場料 当日券1800円(平日1400円)

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼入り口からの「行列4段構え」

▼会場に到着してからこの丼(和牛すき焼き&ハラミステーキ丼)を買うために、1時間30分ほどかかった

▼『うにめし丼』なんてのも持ち帰ったのだが、体力が尽きたのでそれはまた後日

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