「吉野家 = 牛丼」、これは誰でも潜在的に認識している方程式である。ところが、吉野家ホールディングスの子会社には、親子丼とから揚げの専門店がある。天ぷらの専門店もある。さらには、焼肉の専門店まであった! それが今回紹介する「トノサマカルビ」である。ただの焼肉店ではなく、最近流行りの1人1台ロースターのあるセルフ焼肉のお店だったのだ。

・1人1台ロースター

お店は東京・高田馬場にある。2018年4月にオープンし、現在(2019年12月)この1店舗しかない。JR高田馬場駅を出て、徒歩約3分。店前には「焼肉ランチ 1分で提供」と書かれている。実際は1分も待たず、20~30秒で料理が提供された。あまりの早さに面食らったほどだ。


メニューを見ると、肉1種の定食は690円から。もっとも高い定食でも1450円。ご飯とスープがついて、卓上のキムチとナムル2種は食べ放題とのことだ。


入店すると最初の券売機で食券を買う。今回注文したのは、ハラミと牛タンの肉2種の定食、価格は3種盛りと同じ1450円。カウンター席には1人1台ロースターがある。


紙ナプキンや割箸は引き出しのなかにある。他のセルフ焼肉のお店と同じような形態をとっている。


・提供が早い

着席して食券をスタッフいに渡すと、速攻で定食が運ばれてきた。体感としては、30秒なかったと思う。上着を脱いで、ホッと一息ついたタイミングで出てきたので、結構ビックリした。早っ! しかもトレイの上には、食後のお口直しのガムまで付いている。実にスマートである。



あとは焼くだけ。焼いてそして食うだけだ。


肉質は値段相応、可もなく不可もない感じ。サクっと焼肉することが魅力のお店なので、提供スピードの早さでかなり満足できる。それに加えて、キムチ・ナムル食べ放題も地味に嬉しい。これらを駆使して即席のピビンバを楽しむことも可能だ。


個人的には塩葱たれ牛たんが気に入ったので、次回はオリジナルで定食を組んでみたいと思う。


ご飯とスープのセットが300円。これに単品注文の塩葱たれ牛たんが1皿390円なので、3皿にしても全部で1470円。今回のハラミ・牛たんの定食が1450円であることを考えると、単品注文した方が高い満足度を得られるのではないかと思った次第だ。


立ち食いステーキの時代は終わり、これからはセルフ焼肉の流れが来そうな予感がする。その流れに乗って、トノサマカルビも店舗が増えて行くかもしれない。2020年の店舗展開に期待したい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 秘伝たれ焼き専門 トノサマカルビ
住所 東京都新宿区高田馬場1-17-15
営業時間 11:00~23:00

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24