日本全国200万人の羊肉大好きっ子の諸君……待たせたな? 2019年12月18日からサイゼリヤに待望の羊肉『アロスティチーニ』が登場したゾォォォオオオオ! 先に言っちゃうけど激ウマだゾォォォオオオオ!! ヒャッハーーー!

羊肉は好き嫌いがハッキリ分かれる賛否両論食材だけに、気軽に食べるのが難しいメニューである。だがしかし、俺たちのサイゼリヤに羊肉が登場した以上 “羊肉難民” は激減するのではなかろうか? とはいえ、サイゼリヤの『アロスティチーニ』にも悩ましい点があったのだ……。

・サイゼリヤにラム肉

12月18日のグランドメニュー改定に伴い、サイゼリヤには数種類の新メニューが登場した。「スープ入りトマト味ボンゴレ」「ホワイトソースのチーズハンバーグ」「りんごのワインコンポート」……などなど気になるメニューは多いが、やはり最大の注目は『アロスティチーニ』だろう。

というのも、冒頭でもお伝えした通り羊肉は「大好き派」と「断固無理派」が極端に分かれる食材であるため、そもそも提供している店が少ない。特に飲食チェーン店が羊肉を扱うことは滅多になく、羊肉を食べたければ専門店に足を運ぶ必要があるのだ。

そんな中、あえて羊肉をブチ込んでくるサイゼリヤの男らしさと言ったら……! 仮に『アロスティチーニ』が定番商品になるならば、羊欲を満たすためにこれ以上のロケーションは無い。なにせ日本全国1000店舗以上を誇るサイゼリヤである。2019年は令和元年であると同時に “羊肉元年” になる可能性すら出てきた。

・2本で399円

というわけで、さっそく近所のサイゼリヤで『アロスティチーニ』をオーダー。アロスティチーニとはラム肉の串焼きのことで、価格は2本で税込み399円。また、アロスティチーニ専用のスパイスもセットで付いてくる。

さて、テーブルに到着したアロスティチーニを見た正直な感想は「少なっ」「小さっ」というものだ。感覚的には一般的な焼き鳥よりもスリムな印象だから、これだけでお腹をいっぱいにするためには相当な量を頼む必要があるだろう。

だがしかし、味は文句なしにウマい! 肉は割としっかりめにローストされており、香ばしさとラム肉の旨味が凝縮されている。さらにクミン香る特製スパイスがラム肉の風味を引き立てており、瞬殺で1皿を平らげてしまうほど後引くウマさであった。

また、クミンの香りが強いので「中華系」とも「東南アジア系」とも「エスニック系」とも言える味わいであったことは記述しておきたい。サイゼリヤだからイタリアンだと思えるが、実際にこっち系のラムの串焼き店はある。逆に考えれば「イタリアンは懐が広い」とも言えるだろう。

・サイゼリヤだけに悩ましい

ただし、味がいくら良くてもボリュームと価格のバランスを考えると「サイゼリヤの中では割高なメニューかな?」と感じたことも事実である。ミラノ風ドリアを始め、日本屈指のコスパ最強メニューが揃うサイゼリヤだけに「399円」という価格にためらいを感じてしまう人もいるハズだ。

ちなみに、アロスティチーニ以外の新メニューも食べてみたが、中でも「田舎風やわらかキャベツのスープ」と「りんごのワインコンポート」は猛烈にオススメできる。とはいえ、価格抜きで味だけ勝負ならば、やはりアロスティチーニが1番美味しかった。


というわけで、羊肉大好きっ子の諸君には『アロスティチーニ』をぜひ1度ご賞味いただきたい。その際、サイゼリヤにいると思ったらダメだ。専門店で食べていると思うんだ。そうすればきっと「ウマ! 安ッ!!」と満足して店を後にできる……ハズだ。

参考リンク:サイゼリヤ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼その他の新メニュー。「ホワイトソースのチーズハンバーグ」は499円。個人的にはディアボラ風の方が好きかな?

▼「スープ入りトマト味ボンゴレ」は499円。あさりたっぷり。

▼ちなみに都内で羊肉を食べるなら、池袋の「聚福楼(じゅふくろう)」と……

▼御徒町の「羊香味坊」がオススメだ。

▼アロスティチーニもウマい! 羊肉大好きっ子たちはぜひ。