年の瀬も迫り、なにかと今年1年を振り返る時期だ。いち消費者として気になるのは、各社が発表する「いや〜今年はコレがめっちゃ売れましたわ~」系の話題。めっちゃ売れたということは、それだけ顧客を満足させている証拠だろう。私も満足させられたい。

ということで今回、注目したのは「お取り寄せラーメン オブ・ザ・イヤー」。今年度、栄えある “総合大賞” に輝いた『夢を語れ 東京』のラーメンをお取り寄せしてみたぞ!

・お取り寄せラーメンNo.1

『夢を語れ 東京』は、関西の “ラーメン二郎インスパイア系” の店『ラーメン荘 夢を語れ』の都内初進出店。アメリカのボストンにも支店を持っているほどの有名店なので、ラーメン好きであればご存じの方も多いはずだ。

そんな店のお取り寄せ品を販売しているのが「宅麺.com」という人気店のラーメン・つけ麺を通販するサイト。12月上旬に今年2019年の売上げランキングを発表し、見事「総合大賞」に選ばれたのが『夢を語れ 東京』の「夢ラーメン(味付け脂つき)というワケだ。

ネットでポチって待つことわずか2日、都内にある筆者の自宅にキターーー! かかった費用はラーメンが980円 + 送料1020円 = 2000円+消費税。「え、ラーメン1食に2000円!? 高っ!」と思いがちだが、筆者はむしろ安いと思った。その理由は後に述べたい。

冷凍パックの封を開けてみると入っていたのは、「スープ(チャーシュー入り)」「味付け脂」「麺」の3点セット。

ちなみに同封されていた説明書には、オススメトッピングとして「刻みニンニク」「もやし」「キャベツ」「唐辛子」と記されていた。

特に辛さを求めている気分ではなかったので、今回は「唐辛子以外」の3つを用意して作ってみたぞ!


 

・大きめの丼を用意しろ

さて、ラーメンの作り方はカンタン。「スープ」を10分、「麺」を5〜7分、「具材(味付け脂)」を3〜5分、それぞれお好みで茹でたら、あとは丼にブチ込むだけ!

──と、ここでピンチ発生! 大きめの丼(容量1000ml)を用意したのだが、スープと麺を丼に入れたら タップタプやぞ! ギリッギリやぞ! 

まだトッピングとかを乗せるんですけど……? そのあとテーブルに運ぶんですけど……!? こんな油まみれのラーメンを床にひっくり返した日には、今年ワースト級の大惨事になることは確実……!! ここからは繊細で慎重な作業が求められる。

・「夢のラーメン」完成

ということで、準備しておいたトッピング(刻みニンニク、もやし、キャベツ)をそ~っと乗せて完成〜ッ!! 幸い、床にはこぼさなかったが、テーブルにはけっこう派手にこぼしたので急きょランチョンマットをセットした。「夢のラーメン」を作る人は、家にある最大級の丼(できれば容量1000ml 以上)と敷物を用意することを推奨する。

こぼしたおかげでスープの量は少し減ったが、それでもタップタプやぞ。それにしても家で作った(茹でただけだが)とは思えないビジュアルだ……ゴクリ。さっそく食べてよう!

油膜で覆われ さらりとしたスープは、甘みがしっかりと感じられる醤油豚骨ベース。おお〜、美味しい! ガツンとした味わいを予想していたのだが、意外にも飲みやすい。ちなみにスープの甘さは野菜由来らしく、飲みやすさはそのおかげだろう。

おっとっと、忘れていた。沈殿している「味付け脂」をすくいとって再びスープを飲んでみると……うっ、暴力的(笑) パンチのきいた濃厚な味わいに大変身だ! やや甘みのある脂だが、シャープな醤油との相性はバッチリ。ニンニクと一緒に味わうとジャンク度が爆発。

一方、麺は 超極太。その食感を擬音にすると「ワシワシ」「モキモキ」といったところか。とにかくアゴの筋肉が試される食べごたえだ! ちなみに筆者は説明書に従って麺を7分ほど茹でたが、「固め」あるいは「柔らかめ」が好みなら茹で時間を調整すればいいだろう。

そしてチャーシューは、どでかい厚切りのバラ肉が1枚。見るからに味がしっかりとしみこんでいて、持ち上げようとすると……崩れてまうやないか〜(^o^) 

その柔らかい身をしっかりととらえて食べてみると、まるで角煮のようなジューシーで濃厚な味わい。スープと同様、甘みが少し感じられてウマい!

完全なる “二郎インスパイア系” な一杯……。このクオリティのラーメンを自宅で食べられるなんて、最近の通販ラーメンはスゴイなぁ! と感動した次第だ。いや、「さすが『お取り寄せラーメン オブ・ザ・イヤー総合大賞だなぁ!』と、言うべきか。

・1食2000円は安いと思った理由

さて、この商品が送料込みで1食2000円にもかかわらず、筆者が「安い」と感じたことは冒頭で述べた通り。その理由は、「交通費」と「待ち時間」を要さないからだ。

筆者が『夢を語れ 東京』の実店舗へ行ってラーメン(800円)を食べるとなると、かかる交通費は往復でざっと500円。また、時間帯によっては数十分ほど行列に並んだり、提供までの待ち時間が発生するだろう。自宅との往復にも時間がかかることは言うまでもない。

そうした「交通費」と「時間」と引き換えにお金を余分に支払い、自宅でここまでクオリティの高いラーメンを届けてくれるとなると、コレは「安い」……百歩譲って「妥当」としか言いようがない。それに、家で作っても「茹でるだけ」なので大した手間もかからないのが良い。

そして、この理論だと「より交通費のかかる遠方の店のラーメンを取り寄せた方が “お得感” がある」ということになる! ということで、次はどの店のラーメンを取り寄せようかな~。

参考リンク:宅麺.com
Report:ショーン
Photo:RocketNews24.

▼作り方はカンタン!