Amazonでワイヤレス充電器を探していたら、なんとも怪しげな商品を発見した。それこそが通称「魔法陣ワイヤレス充電器」だ。

ワイヤレス充電対応機器を置くと、まるで魔法陣が描かれているかのようにLEDライトが点灯しながら充電できる……だけの商品なのだが、ネックとなるのはその価格。

なんと4350円もするのである。安ければ1000円ちょいで買えるワイヤレス充電器に4000円以上もブッコムのは勇気がいるが、精神的な刺激を求め、損を覚悟で買ってみた。すると……

デケエエエエエエエ!

買う前からサイズが大きいことは知っていたが、いざ手にしてみると、あらためてデカい。一般的なワイヤレス充電器の5倍くらいはデカいのだ。

ともあれ、USBケーブルを接続して、ワイヤレス充電に対応しているAppleのAirPodsを置いてみると……


カカカカ、カッケエエエ〜!


なにこれ、かっこいい。誰がどう見たってカッコいい。どんな意味があるのかわからんけど、とにかくカッコイイ系の演出だ。もうこの時点で「買ってよかった」と満足しているのだが、いざ大本命のスマホを置いてみると……


カッコヨスギィィィ〜ッ!


私のスマホの壁紙は、バングラデシュで撮影した魚屋のオッチャンなのだが、そのままオッチャンが私の部屋に召喚されて、ふたりでシーフードカレーを作って素手で食べる……なんてファンタジー妄想すら脳内に浮かぶ。

とにかく、この魔法陣ワイヤレス充電器でスマホを充電する時は、壁紙のチョイスも重要になってくるだろう。

たくさんの壁紙を設定できて、なおかつランダムに表示されるようなスマホだったら、タロットカードの全カードの画像を入れておけば、充電するたびにタロット占いができちゃうかも!

てな感じで、光の演出と、充電機能には満足しているのだが、不満点も2つある。


まずひとつは、サウンド。説明書によると、サウンドのオンオフが設定できるようなのだが、いくら試しても設定できず。ちなみにランダム的に「いかにも魔法陣なサウンド」が流れる時もあったりで、ビシッと設定できるようにしてほしいのが一つめの難点。

もうひとつは、「デカすぎてジャマ」であるということなのだが、私の場合は、机のわきに「魔法陣ワイヤレス充電器専用のスペース」を確保することにより、この難点を克服した。

いやむしろ、専用のスペースを確保してあげることで、より一層「魔法陣らしさ」がパワーアップ。とくに夜、部屋を暗くしてからの魔法陣ワイヤレス充電なんて雰囲気最高。思わず適当な呪文をベンベンベラベラと唱えたくなるほどだ。


あまり期待しないで買ってみた充電器だけど、ちゃんと機能はしてるし、なにより楽しい。スマホのバッテリーだけではなく、私の心も充電されているような気がしてならない。これが本当の魔法なのでは? 魔法陣って、すごい。

参考リンク:Amazon「SPAHER 魔法陣ワイヤレス充電器」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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