餃子といえば? そのように問いかけられたら大抵の答えは「栃木県」や「静岡県」だ。何しろ、宇都宮や浜松は日本を代表する餃子の名所。福岡県の「八幡餃子」や三重県の「津餃子」あたりも候補だが、二大巨頭の存在は揺るがないだろう。

しかしながら、所変われば品変わるというように九州・宮崎県では「ぎょうざの丸岡」が圧倒的な知名度を誇る。同店は日本一のお取り寄せグランプリ(ぎょうざ部門)を獲得した過去があり、今では年間7000万個もの餃子を作っている……つまり1日あたり19万個の計算。これは食べずにいられない!

・まるおか再び

ということで、通販してみたのが今回の話である。実を言うと、筆者(私)は「ぎょうざの丸岡」を経験済み。何なら約3年前にウマくて死ぬかと思った的な記事を執筆しており、とにかく感動したことを今でも覚えている。では、なぜ改めて記事にするのか。その理由は……

「毎日餃子を食べる生活」がもうすぐ2カ月を迎えようとしている当編集部・GO羽鳥の存在である。これまで50店舗以上味わうもまだ飽きが来ず、今も餃子探求に余念がない。そんな彼に「ぎょうざの丸岡は私史上最高の餃子かもしれない」と話をしたところ、ぜひ食べたいとのことだったからだ。あと、私自身も餃子道を歩みだした1人として味を再確認したかった。

・消費期限がとにかく短い

今回、ぎょうざ40個(1040円)、しょうが入りぎょうざ40個(1040円)、焼きぎょうざのたれ(76円)、ぎょうざのたれ みそ(195円)、ぎょうざのたれ 柚子こしょう(215円)をネットで注文。たれは1種類だったような……と思って調べたら、6月1日から新発売していた。新たな顔を見られるため、これは楽しみ倍増!

それではさっそく調理開始……と言いたいところだが、その前に「ぎょうざの丸岡」を知らない人に注意点を1つ伝えておかねばなるまい。ここの餃子はなんと……

即保存がとにかく推奨されている。あと消費期限が発送日から4日とすこぶる短いから気をつけよう。事前に食べられる量を考えて注文しないと、どげんもならんことになるので覚えておいて損はないぞ。

・カンタン調理

んじゃ、今度こそ作っていくとしよう。

ぎょうざの粉(コーンスターチ)を落として、サラダ油をひいたフライパンに並べる。

並べたらすぐに熱湯(または水)を注ぎ、フタをして加熱。最後にサラダ油を少し加え、さらに加熱すれば……

ほい、できた! 肉よりも野菜のいい匂いが漂ってきて、野菜餃子といった方がしっくりくる。ちなみに丸岡のものは豚肉、キャベツ、ニンニク、ネギはすべて国内産。さらに小麦粉はオーストラリア産の最高級種を使用しているこだわりっぷりだ。

うんうん、そういった「プロ意識」って匂いとか、ささいなところにも出るんだよなァ〜。だから餃子は面白いし、やめられない! と感心したところで、いただきまぁぁぅす!!

まずはノーマルのたれにつけて食べると、やはりウマい! 野菜がぎっしり入っていて、程よくニンニクが口の中に広がっていく味も健在でアッサリした たれ とのコンビネーションも抜群だ。コレコレ〜! ヘルシーな感じでいくらでも食べられそうなところがイイんだよな〜!

あいも変わらず私は好きな味。これとビールがあれば幸せな時間を過ごせるが、餃子生活2カ月で人生初の「ぎょうざの丸岡」を食べる男はどうジャッジするのだろうか。

GO羽鳥「うん! これはウマい!! 何と言ったらいいのかな、優しい味だね。ワンタンのような食感がしたかと思えば、焼き目はパリッとしているから面白い。んで、噛むと肉よりも野菜を食べている感じがするね。そして軽い!(笑)

あとはそうだね〜バランスがいいね。餃子から地域の特徴というか、九州のおおらかさが出ていて万人受けするタイプだと思う。大きさも一口サイズで食べやすいから、これは20個……いや、30個くらいは余裕でイケるよ。てか、柚子こしょうのたれウマいね。味変する!」

今回、3種類のたれを試したが、どれも違う顔を覗かせた。ノーマルはあっさりめ、みそは濃くなるし柚子こしょうは味がギュッと引き締まる。中でもオススメは柚子こしょう。餃子を編集部メンバーにも食べてもらったが、全員が柚子こしょうを選ぶほど大好評だったので参考までに。あと余談だが、柚子こしょうは大分県で製造と抜かりなし!

・しょうが入りはどう?

そして「しょうが入りぎょうざ」も食べてみたが、こちらも優しい味にまとまっていた。加熱している時こそしょうがの匂いがするも、食べたらそこまで主張は激しくないので食べやすい。逆にピリッとしたしょうが……宇都宮の人気店「正嗣」などの攻めてくる系が好きな人からすると、ちょっと物足りないかもしれない。

とはいえ、丸岡には丸岡にしか出せない味がある。付属の説明書には水ぎょうざやぎょうざ鍋、さらにはチャーハンにも応用できると書いてあったから、すべてにおいて万能な餃子と言える。

多いときは1日50万個を作るという「ぎょうざの丸岡」。餃子といえば? その答えに「宮崎」と言われるきっかけを作るならココしかないだろう。

参考リンク:ぎょうざの丸岡
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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