どうもみなさん、こんにちは、こんばんは。ロケットニュース24のP.K.サンジュンです。なんだか急激に寒くなってきましたが、体調は崩されていませんか? 僕はややノドの調子がおかしいんですが、気付かぬフリでやり過ごそうとしている最中です。病は気から、ですから。

さて、女優の沢尻エリカさんが違法薬物の所持で捕まりましたね。個人的にはNHKがトップニュースで扱うほどの大事件だとは思えないんですが、それでも先日逮捕されたマーシーと比べて世間の関心は高いようです。みなさん、今回の件はどう思いましたか?

・相次ぐ芸能界と違法薬物

芸能界に薬物化がはびこっているのか? それとも芸能界だから薬物が目立つのか? 実際のところはどうなっているのかわかりませんが、それでも芸能界の薬物にまつわるスキャンダルは後を絶ちません。

ピエール瀧さんの例を挙げるまでもなく、本人たちも「バレたらシャレにならねえ」「人生終わる」ってことは当然わかっていることでしょう。それでもやめられないんだから、違法薬物って恐ろしいですよね。……と、まあここまでは誰もが思うハズです。

加えて私は以下でご紹介する3つのことのを思わざるを得ませんでした。なお、あくまで私個人の意見なので「それは違う」とか「ハァ?」とか思っていただいても結構です。考え方は人それぞれですから。

・その1: 「芸能人って大変だなぁ」

華やかに見える芸能界。実際に華やかなところも大いにあるのでしょうが、それでも24時間芸能人でい続けることって大変なんだろうな、とつくづく思いました。キャーキャー言われて嬉しいのはきっと最初のうちだけ。人目に付かぬよう生活する息苦しさって、たぶん我々の想像を絶する負のカロリーなのでしょう。

スマホのカメラのカシャカシャという音に敏感になり、電車にも乗れなければコンビニにも行きづらい生活。本人が監視されている意識があるという点は囚人と変わらず「そりゃ海外でハメ外すよな」と思わざるを得ません。

売れなきゃ売れないで地元なんかでは肩身が狭くなり、売れたら売れたで目に見えぬ息苦しさが生まれる。だからと言って違法薬物に手を出していいとは言いませんが、フツーに生きている我々小市民よりは、薬物に手を出しやすい環境には置かれているのでしょう。

・その2: 「好感度って大切だなぁ」

沢尻さんは「別に……」の件があって以来、トラブルメーカー的なイメージが強い女優さんです。言うまでもなく、好感度は決して高くないですよね。そのせいなのか、好感度の高かったピエール瀧さんのときと比べて、あたりが強い報道が多くないでしょうか

これってきっとシンプルに「好感度が高いか、低いか」だと思うんです。別件ではありますが、好感度の高いロンブー亮さんと好感度の低い雨上がり宮迫さんでは、やはり世論が違いましたもんね。もちろん先輩後輩やらの要素はあるにせよ、いざというとき好感度が高いと、若干批判が和らぐのかもしれません。

・その3: 「教えられたことと違うなぁ」

私が中学生の頃、体育館に集められて「違法薬物に手を出しちゃ絶対にダメ!」的な集会がありました。きっとみなさんもありましたよね? 薄暗い体育館の中で、違法薬物に手を出した前と後のビフォーアフターを見せられたんですが、歯や肌はボロボロになり、痩せこけて人相まで変わる画像はとても恐ろしかった記憶があります。

片田舎のピュア少年だった私は「違法薬物」というだけで今でも絶対的な怖さがあるんですが、逮捕された沢尻さんがあまりにも美しいままなのは、ややショックを受けました。端的に「中学生の頃に教えられたのと全然違う」と思いましたね。

もちろん、目には見えないだけで記憶や言動には支障をきたしていたかもしれませんし、そもそも覚せい剤・コカイン・MDMA……と違法薬物によって症状や依存症は大きく異なるのでしょう。ただ、沢尻さんがキレイなまま逮捕されたことは「よろしくないな」と思っています。

実際のところ、今回の件で私は腹も立っていなければ、悲しくもなんともありません。だって、沢尻さんが違法薬物に手を出していたところで、私への影響が遠すぎるんですよね。冒頭でもお伝えした通り「NHKがトップで扱うことか?」と、逆に大げさな気すらしているところです。

とはいえ、どうせ逮捕されるなら違法薬物の恐ろしさを最大限に伝えて欲しかった。美しいまま逮捕されてしまった沢尻さんは、罪状以上に罪深いのかもしれません。その1点については非常によろしくないと思います。

・今後は?

あくまで私の予想にすぎませんが、きっと沢尻さんはいつか芸能界に復帰することでしょう。芸能界が一般社会と比べて甘い、甘くないの話ではなく、ここまで沢尻エリカとして生きてきてしまった以上、選択肢がないと思うのです。だって、今さらバイトできますか? 雇う方だって戸惑いませんか?

そういう意味でも芸能界って、相当な覚悟を決めて足を踏み入れなきゃいけない世界だと思うのです。話はやや飛びますが、お子さんを芸能界に入れようなんて考えている親御さんは、その辺りまできっちり考えたうえで判断を下すべきでしょう。

執筆:P.K.サンジュン
イラスト:稲葉翔子マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.