女心と秋の空。牝馬のレースって難しいんですよね……。

今週末の注目レースは秋の最強牝馬決定戦・エリザベス女王杯。フルゲート18頭立てと今年も予想が難しそうだが、筆者の狙いは「3歳馬」&「先行馬」。2つのポイントから買い目を絞っていきます!

・若駒に注目

日曜京都のメインは芝2200m(外回り)で行われるエリザベス女王杯。ディアドラやリスグラシューが海外遠征に出たこともあって、今年は古馬が少し手薄な印象。4歳以上のG1馬は②ラッキーライラックしかいない。

それならばと注目したいのが、過去の当レースでも好走が目立つ3歳勢。近10年で3歳馬が馬券に絡まなかったのは、2016年と2018年のみ。今年は古馬が手薄なので、なおさら重要視したいところだ。

まずは3歳の③シャドウディーヴァ、⑧クロノジェネシス、⑪ラヴズオンリーユーを押さえておきたい。

・スロー必至、買うべきは先行馬

さて、レースの展開はどうだろうか。近10年で前半1000mが60秒を切るハイペースになったのは2011年のみで、基本的にエリザベス女王杯は平均~スロー寄りのゆったりとしたペースで流れることが多い。

今年は先行馬が非常に少なく、例年にもましてスローペースになりそう。前に行きそうなのは②ラッキーライラック、⑥クロコスミア、⑧クロノジェネシス、⑰サラキアあたり。スタートが決まれば⑰サラキアが逃げる形になるだろうか。

平坦コースの京都でスローとなれば、前残りに注意。先行馬は全て押さえておきたいところだ。

・秋華賞の内容は濃い

改めてポイントを整理しておくと、注目すべきは3歳馬(③⑧⑪)&先行馬(②⑥⑧⑰)だ。

したがって、筆者の本命は3歳で先行力のある⑧クロノジェネシス。オークスまでは勝ち味に遅いイメージもあった同馬だが、秋華賞で待望のG1タイトルを奪取。

その秋華賞はビーチサンバとコントラチェックが激しく競り合い、前半1000mの通過が58秒3という超ハイペース。先行集団に付けたクロノジェネシスはハイペースに飲み込まれるどころか直線で力強く抜け出し、最後は後続を突き放してみせた。1着という結果以上に内容は濃かったと思われる。

今回は秋華賞よりも楽な展開になりそうで、自信の本命です。馬券は馬単で勝負。⑧クロノジェネシスを軸(1着固定)にして、相手は②③⑥⑪⑰。


ちなみに日曜日の京都競馬場は「女性を対象としたフリーパスの日」となっており、女性客に限って入場料が無料となる。今のところ天気も悪くなさそうだし、競馬に興味があるという方は「UMAJO」デビューを飾ってみては?

・【追記(結果)2019年11月11日11:40更新】

結果はラッキーライラック → クロコスミア → ラヴズオンリーユー。内からスルスルと伸びたラッキーライラックが勝利し、スミヨン騎手が挨拶がわりの手綱さばきを披露しました。来週はマイルチャンピオンシップの予想にご期待ください。

参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.

▼2005年の優勝馬・スイープトウショウ。わがまま大魔王だったがレースでは強かった