味はなんでも濃い方が美味いと思っている私(佐藤)にとって、食通と言われる人の考えることは良くわからない。かの有名な北大路魯山人は、納豆を400回かき混ぜると美味しいと語った逸話があるようだが、どうしてそこに行きついたのか……。ちなみに現在は、手で混ぜなくても簡単に作れるマシンがある。

魯山人はたまごかけご飯に関しても、およそ思いつかないようなことを言っていたそうだ。たまごを人肌で30分温めると美味しいという。手で温めていたそうなのだが、面倒くさいのでオッサンである私の脇で生たまごを温めて たまごかけご飯にしてみた!

・魯山人の食べ方

この話は、最近朝の情報番組で伝えていたそうだ。それを見たYoshioによると、「魯山人が好きな食べ方だったらしいよ」とのこと。


ホントかよ!? “人の話聞いていない王選手権” があったら、ぶっちぎりで世界一になれる男、Yoshioが言っていることだから信ぴょう性がない。しかし調べてみると、過去にも同じ内容が放送していたことがあったようだ。魯山人を差し引いても、試してみないことには美味しくなるかどうかは分からない。これはやって確かめるしかなさそうだ。


・手で温めるのは面倒なので……

ということで、さっそく生たまごを買ってみて挑戦することにした。ただし、手のひらで30分も温めていたら身動きがとれない。


そこで私は、たまごを包装用の緩衝材で包んだ。これでたまごを保護すると同時に、保温効果も得られる。



そして私の左脇にセット!


ガムテープで固定して、温め準備完了だ


あとはゲームでもしながら、30分待つだけ。私はモバイル版『黒い砂漠』をプレイして時間を潰すことにした。ちなみに、上半身裸になって挑んだのには、とくに意味はない。


このゲーム、3対3の対人戦「ラモー戦場」でめちゃくちゃヤラれるんだけど。なんでだろう、私のキャラが弱すぎるのか、相手が強すぎるのか。どうやったら手っ取り早く強くなれるのか。誰か教えてほしい。レベル60から一向に強くなれんのだけど……。


………そして30分経過………


・見た目は、一般的なたまごかけご飯

たまごを脇から取り外してみる。見た目にはとくに変わったところはない。ほんのり温かいような気もするけど、これ常温じゃないかなあ……。食えば違いがわかるのかな?


レンチンしたご飯の上にたまごを割る。言われなければオッサンの脇で温めたとは思えないほど、普通に美味そうなんだが。


黄身の色が濃く見えるのは、脇で温めたからなのか? それとも元々そういう色なのか? 魯山人は一体何を後世に伝えようとしたのだろう。わからん! わからんから食うしかない!!



・食べてみると

実際に食べてみよう。はたして、魯山人の好んだその味は再現できているのだろうか?


うん、たまごのヌルいたまごかけご飯だな。これは。


これを食べて改めて感じた。やっぱり私には、食通と言われる人の考えることはよくわからん。魯山人は私に、ナニをやらせたかったのだろうか? 謎は深まるばかりだ……。


Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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