時代は国民総健康志向。トクホ(特定保健用食品)や機能性表示食品がコンビニで売られているだけでなく、24時間営業のスポーツジムも増えた。さらに禁煙の機運が高まり、酒を飲む若者だって少なくなった。

健康第一! 死ぬまで生きる!! そう声高に叫ばれるなかで、大手うどんチェーンの「はなまるうどん」がトンデモねえメニューの提供を開始していた。その名も「麻婆丼うどん」である。うどんの上に麻婆丼だ。どうしたはなまる!? ついにおかしくなっちゃったのか?

・メニュー表にない?

このメニューは、2019年10月1日から一部店舗を除き、全国のはなまるうどんで販売が始まった。そんなの全然知らなかったぞ。実際に店に行ってみたところ……


メニューを見ると、炭水化物に炭水化物をのせた「麻婆丼うどん」の表記はない。


ここは取り扱いのない店舗なのか? と思いながらも、カウンターを見てみると……


\\\\\ 期間限定 四川風麻婆丼うどん /////


販売価格は、小590円・中690円・大790円(いずれも税別、一部店舗は価格が異なる)となっている。これ頼む人いるのかな~。実際に注文したところ、スタッフの皆さんがカウンターの向こうで戸惑っている様子だった。やっぱりあまり注文されないみたいで、盛り付けについて意見交換している姿が見えた。そうだろうなあ、今の時勢でコレを頼む人は少なそうだ……。


・かつやのアレを思い出す

さて、実物と対面だ。トレー上の麻婆丼うどんは、麻婆あんが乗っているだけのようにも見える。


手前に見えているのはたしかに麻婆豆腐。


しかしその向こう側には……


ごはんドーン!!!!



そういえば、以前かつやにも似たようなメニューがあった。あれはたしか、カレーうどんカツ丼とか言ったか? かつやのモノと比較してみると。



もはや、どっちがどっちだか正直よくわからない。しかしひとつだけハッキリしているのは、どちらもヤケクソで話題性を狙っているんじゃないか? ということだ。


・うどん食う、ご飯食う

食べてみるとしよう。まずはうどんを食う。


次にご飯を食う。


またうどんを食う。


さらにご飯を食う。


食べ終わるまでコレを繰り返すだけである。個人的な感想としては、ご飯がうどんの邪魔になるかと思っていたが、意外とそうでもなかった。麻婆丼とうどんを同時に食っている。ただそれだけの商品。そうとしか説明のしようがない。ほかには何もない。『Nothing』であった。

なお、この商品は11月末までの販売とのこと。見かけたら、人生経験上、1度くらいは食べてみても良いかも。


・今回訪問した店舗の情報

店名 はなまるうどん 新宿甲州街道店
住所 東京都新宿区西新宿1丁目18−6
営業時間 7:30~23:00

参照元:はなまるうどん
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24