少し前、中国人にこんな質問をしたことがある。「中国で一番人気のファストフードって何?」すると彼らはこう答えた「やっぱりKFCかな」。理由を聞くと、「中国人は鶏肉が好きだから。外資系のファストフードではKFCが一番馴染みやすい」なのだという。へーえ……。

と、そんなKFCから麻辣味のチキンが登場した! さっそく買いにいったところ、店内は「ここは中国か?」と錯覚する香りに包まれていた。

・KFCにも四川麻辣味が!

2019年10月1日に登場した『サクサク骨なしケンタッキー<四川風麻辣味>(税込270円)』。中国人が好きというだけあって、麻辣と鶏肉の相性は疑う余地もない。これ絶対正解なヤツ~と思い、購入してみた。

・香りで勝負!

その予感、大当たり! KFC×麻辣は大正解だった。ただ、ちょっと意外なのは、それほど辛くないということ。花椒のシビレ「麻(マー)」も、唐辛子の辛さ「辣(ラー)」も「中辛」レベル。

なのに、麻辣の存在感はしっかりとある。

その理由は香りだ。麻辣というと「辛さ」や「シビレ」の強さを競う傾向にあるが、KFCの麻辣は香りで勝負している! 唐辛子や花椒は、種類や時期、鮮度によって香りの深さが異なる。きっと香り高いものが使われているのだろう。

ああ、だから店内に入った瞬間に「中国っぽい!」と感じたのかもしれない。

・これはいい麻辣!

中辛レベルだからと言って、決して物足りないワケじゃないから安心してほしい! 舌で感じる辛さは強くないが、後からジワッジワッと喉の奥が熱くなるようなスパイシーさだ。食道を通り胃に落ちていくのがよーく感じられる。麻辣好きを納得させる味わいと言えるだろう。

口で花火が弾けるほどの麻辣ではないものの、これはいい麻辣! 

ケンタッキー・フライドチキンがベースでありながら、なんとなく四川料理「辣子鶏(ラーヅジー)」を思わせるかも……コイツは推せる。中国料理ではないけれど、中国のKFCっぽいと推せる味だ。 

【マーラーリストデータ】

麻辣度:★★★☆☆
中国度:★★★★★
特徴:店の香りが中国KFCになるレベル

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24

▼よい香りです