新しいiPhoneが発売されたその日に、私(佐藤)の元にある製品が届いた。2019年8月29日に注文していた「insta360 GO」だ。当初は9月12日が予測出荷日だったが、その日を過ぎても発送の通知が来なかったので、9月16日に催促のメールをしたところ、iPhone発売日の20日に届いてしまった。

新型iPhoneの検証を十分に行っていないにもかかわらず、insta360 GO という新しいオモチャを手にしてしまった私は、iPhoneそっちのけでこのオモチャに夢中になってしまっているのだ……

・insta360 GO

insta360は360度撮影のできる「全天球カメラ」のブランドで、この製品はその最新モデルのアクションカメラだ。メーカーの発表では、9月22日発売開始となっている。私の元にはほんの少し早く届いた訳だ。それにしてもiPhoneの発売日と被ってしまうとは、喜んで良いのかどうか……。

購入したこと自体は確認できたのだが、それ以降、一切音沙汰がなかったので、若干不安になった。


都合3泊4日で購入したiPhone11 Proをそこらへんに投げておいて、insta360 GO 開封の儀を執り行いま~す!


箱から取り出すと、パッケージには製品を指でつまむ写真が載っている。20グラムとは聞いていたけど、本当にそんなに小さいの? 誇張じゃないの?


フタを開けると、その裏には簡単な操作説明。箱の中には充電ケースとアクセサリー類が入っている。


アクセサリーは、マグネット式のスタンドやクリップ。そのほか、クイックスタートガイド、充電用ケーブルにmicro-USBとType-Cの変換ケーブルなどがある。


・どんだけ~!

本体のカメラはどこかな? 手のひらにすっぽりと収まる充電ケースをよく見てみると……


中にカメラがあった! え!? こんなに小さい!! 小さすぎーーー! どんだけーーーーッ!!!!


本体重量はわずか18.3グラム。縦4.94センチ × 横2.14センチ。あまりに小さすぎてマジでビビる。うっかり落とす危険性も十分なサイズ。存在感が小さすぎて、不安になってしまうほどだ。操作はとてもシンプルで、裏面のアクションボタンを押すだけ。


ボタン長押しで起動後に、1回押すと写真・2回押すとハイパーラプス(30分)・3回押すとスローモーション(15秒)をそれぞれ撮影できる。急ぐ時には、起動せずに1回押すことで動画(30秒)の撮影が可能だ。


・専用アプリ

このまま撮影することができるが、撮った映像をスマホで確認したり、製品を管理するには専用のアプリ「insta360 GO」が必要になるので、スマホにダウンロードしてインストールしよう。本稿ではiOS版で使用の方法を説明する。


インストールしてアプリを起動し、充電ケースをスマホに接続すると、端末のアクティベートを行うことができる。iOSの場合は充電ケースにライトニングコネクタがついているのだが、Androidの場合は付属のケーブルを使用すると良いだろう。


・アプリの機能

アプリを起動すると、画面下には「発見」「写真」「カメラアイコン(撮影用)」「ストーリーズ」「設定」の5つの項目が表示されている。このアプリはSNSとしての側面を持ち、「発見」は他のユーザーや投稿用に使用するタグなどを検索できる。


「写真」は撮影した画像や動画のライブラリーだ。スマホにエクスポート(出力)したデータ、ならびに製品に保存しているデータの確認を行うことが可能だ。

「ストーリーズ」は、撮影した画像・動画を編集し並べて1つの作品に仕上げるモード。ストーリーズに関しては後述する。最後に「設定」。製品やアプリの微調整を行うことができる。


撮影した動画をスマホにエクスポートすれば、製品をスマホに接続しなくても、いつでも動画の編集が可能だ。なお、加工動画は改めてスマホに出力しない限り、アプリ内でしか見ることができないので要注意。


・ストーリーズ

この製品・アプリのもっとも優れた点は、AIによる「スマート編集」だろう。ストーリーズの編集には、テンプレートにしたがって自ら動画を選ぶ方法があるのだが、「たくさん撮影して、ちまちま編集するのが面倒!」という時にこのスマート編集が役に立つ。


テンプレートを選択すると、これまで撮影した動画が一覧で表示される。スマート編集をタップすれば、画質な映像の長さから最適なものをチョイスしてくれる。


旅先やイベント会場などで適当に撮影をして、動画を撮りためて、あとからまとめて1本に編集。insta360 GOとアプリがあれば、わずらわしい編集作業もアッと言う間に片付くだろう。


・装着して撮影!

もう1つ忘れてはいけない魅力、それは軽量であること。マグネット式のクリップを使えば、服にカメラを装着することが可能である。動きの激しいスポーツも、これを付けて撮影することができてしまうのだ! 手ぶれ補正で激しい動きをしてもスムーズに撮れるって言うから、マジでスゴイ!

私はかねてから、見応えのあるポールダンスの動画を撮りたいと考えていた。そこで以前 海外通販で軽量なネットワークカメラを購入したが、いざ撮影する段になって使い物にならず、急きょiPhoneを頭に直付けする事態となった。


あんな恥ずかしいことはもうしなくていい! マグネットで服に直接カメラを装着!


クリップを使ってキャップにも装着!


ピボットスタンドを使って、ポールの練習風景を撮影!


いろいろ撮影した後にアプリを使って動画を編集。編集段階でバレルロール(画面を回転)したり、アスペクト比を変更したり、画角を変えることまで出来てしまう!


無料で使える音楽もあるぞ!


これらの編集プロセスが、サクッとできてしまうのも素晴らしい。さて編集した動画はコレだ!


なお、このアプリはinsta360 GOで撮影した動画だけでなく、端末に保存してあるほかのデータでも動画編集を行える。たとえば、iPhone11 Proで撮影した動画を、insta360 GOアプリで編集したりできる。


ちなみに、購入時の価格は2万3800円。個人的にはかなり良い買い物をしたと思っている。これはしばらくiPhone11 Proは放ったらかしにして、insta360 GOで遊んでしまいそうだ。


参考リンク:insta360 GO
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24