猫も杓子もタピる今日この頃……とはいえ、その人気も円熟しきった感がある。流行り廃りのサイクル的に、そろそろ代替品的がでてきても良さそうなもの。何か無いかなぁ……そんな感じで、フラフラとカルディパトロールをしていたところ、興味深いモノを発見。

Coating Juice」なる、見た目はタピオカ、中身はフルーツ味のジュースというブツだ。店員さんに聞くと、「ポッピングボバ」という俗称で、去年辺りから一部で知られているらしい。タピオカ同様に飲み物に入れたりするのだとか。おっさんこんなの知らなかったぜ! 色々できそうなので早速ためしてみたぞ!!

・3種類

ちなみに、筆者が購入した店舗で売られていたのは3種類。ブルーベリー味、ストロベリー味、そしてキウイ味。


カルディのお姉さん曰く「炭酸とかに入れて飲むと美味しい」らしい。ということで、炭酸水を用意。


ちなみに1粒の大きさは、おおよそよくあるタピオカと同じくらい。それぞれ紫、赤、緑色をしているが、ブルーベリー味の紫色は、光の加減次第じゃ本物のタピオカっぽく見える。あるいは正月のおせち料理とかに入ってる黒豆


これを炭酸水に投入!



……なんだか見た目が物寂しい。炭酸水が透明だからだろうか? タピオカ以上に何かの生き物の卵っぽい。多くのタピオカドリンクが、ミルクティを始めとする光の透過度の低い飲み物で作られる理由がなんとなく分かった気がする。

とはいえ、見た目がイマイチ映えなくとも、味はイケてるかもしれない。タピオカ用のストローを使って飲んでみると……


……


……


……


( ´_ゝ`)


不味くはない。しかし美味いかといわれると、即答しかねる。食感は確かに面白い。飲むと口の中でプチプチと弾けて、中からカキ氷のシロップ的なジュースが出てくる。が、ストローを通ってくる炭酸水の比率に対して、弾けて出てくるジュースの量が明らかに少ない。

弾けた後は、カキ氷シロップを炭酸水で薄めて飲んでる感じ。これは濃さが足りないのだろうか? つまりもっと大量にブチ込めばイイ感じになるかもしれない……。せや! ついでに他のフレーバーも入れてミックスジュース的にしたらカラフルで映えるのでは!? 

これは名案な予感。どんどん入れていこう。グラスじゃ入りきらない気がするので、炭酸水のペットボトルそのものに入れていこうと思う。ということで、ペットボトルの小さい口と格闘すること10分ほど。思いのほか大変だったが、3種類全部の投入が完了! 


最高にテイスティでポッピンな、映えまくりのドリンクがここに爆誕……ッ!


……全く意味不明だが、なぜかブルーベリー味だけ上の方に浮遊。しかも、外側のコーティング部分の劣化が進みまくっており、球の中からブルーベリージュースが噴出したり、破裂して外皮的なものが漂ったりしていて映えとはほど遠いモノが生み出されてしまった。


・哀しみ

球から噴出するブルーベリージュースの奔流はドス黒く、うねうねと不規則に線を描く。その様子はカマキリを溺死させたときに尻から出てくるハリガネムシの如し。また、破裂して木っ端微塵になった外皮的な部分は上から下に降り注ぎ、まるで山火事の後の灰混じりの黒い雨のよう


なんという混沌だろう。およそ30年という、特別短くも長くもないこれまでの生涯で目にしたものの中でも最たる混沌ぶり。映えるはずであったのになんということか。私は哀(かな)しい……。どうやら映えと混沌の世界は紙一重であったようだ。それを知れただけでも良しとしよう。

まあしかし、しかしである。見た目が混沌に満ちていようとも、味はイケてるかもしれない。タピオカ用のストローを使って飲んでみると……



……


……


……


( ´_ゝ`)


多分フルーツポンチとか、そういう元からフルーツ味がついてるヤツに、アクセント的にブチ込むといい気がします。現場からは以上です。

Report:江川資具
Photo:RocketNews24.