自販機の隣に設置してある空き容器入れ。カンとペットボトルで投入口が分かれているのに、中を見ると仕切りもなくゴチャ混ぜになっているモノが多い。回収後に分別しているのだろうが、それなら投入口を分けなくても良いんじゃ?

……とも思ったが、もしかしたら深い意味が隠されているのかもしれない。そんな素朴な疑問を持ってしまった私は、自販機を設置している清涼飲料水メーカーに問い合わせてみることにした。

・各社の回答

筆者「自販機の隣に空き容器入れがあると思うんですが、中身はカンもペットボトルも一緒になっているのに、投入口だけ別れているのはなぜでしょうか?」

まず答えてくれたのはコカ・コーラ。自販機の設置数も多い同社である。きっと投入口だけ分けている理由があるに違いない……と思いきや!

コカ・コーラ「分別の意識を持ってもらうために、そのようになっています」


理由は非常にシンプルで「分別の意識」だった。しかしながら、そういった日常の取り組みがエコにも繋がるというもの。では、自販機大国・日本においてよく見かけるアサヒ飲料はどうか。すみませーん、教えてください!


アサヒ飲料「分別の意識を持ってもらうために、そのようになっています」

ま、まったく一緒……!! もうここまで来たら「分別の意識で決まり」とも言えるが、何度も確認をしながら、事細かに回答をしてくれたメーカーがいた。そう、ダイドードリンコである。


ダイドードリンコ「最近、コーヒーショップやコンビニで様々なカップの飲み物が流行っているかと思います。その容器を捨てる方もいらっしゃいまして、大きな容器の場合には、捨てようとして詰まってしまうことがあります。

投入口が2個あると片方が詰まっても、もう片方から捨てることができるということから、投入口が2個になっている空き容器入れもございます。ペットボトルとカンの表記は、それ以外のモノを捨ててもらいたくないことから表記しています」


言ってみれば「分別の意識」なのだが、メーカーもいろんな対策をしているようだ。そういえばこの夏、原宿にタピオカ専用のゴミ箱もできたしなぁ……。考えさせられる回答だ。

・投入口が分かれている理由

なお、他にも問い合わせたものの「案内できる内容ではございません」という返事のメーカーもあった。とはいえ、回答を貰えた3社に共通しているのは、消費者の分別に対する意識を高めるのを目的としていることだ。

空き容器入れの投入口が分かれているのは、「もっとシッカリ分別してね!」という無言の訴えなのかもしれない。ゴミ箱を見たときに思い出し、決められた場所にゴミを捨てていただけたら幸いである。

Report:hirazi(ひらじ)
Photo:RocketNews24.
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