昨今、牛丼業界では「鬼盛り系」のメニューやキャンペーンが世間を賑わせているが、その中でも約10年間、絶対王者として君臨しつづける超鬼盛りメニューをご存知だろうか?

そのメニューとは、すき家の「キング盛り」である。

すき家の牛丼のサイズといえば、一番下は「ミニ盛り」から最上級の「メガ盛り」まであるが、「キング盛り」はメニューには掲載されていない、いわゆる裏メニューで、肉は並盛りの6倍、ご飯が2倍半、総重量は約1.2kgでカロリーは驚愕の約2250kcalという、大食い界では有名なモンスター級のボリュームだ。

今回、その「キング盛り」に “トッピング全開” で挑んでみたので、ご覧いただきたい。

・圧巻のボリューム

まず私(耕平)が訪れたお店のメニューはタッチパネル方式になっていて、当然ながら、そのメニューの中に「キング盛り」は存在しない。

そこで店員さんに声をかけたところ「注文はタッチパネルからお願いしま〜す」と即答されてしまったので、「いや、キングを注文したいんですが……」と言ったところ、動揺しながら「え、えっ、キングですか? あっ、キングは直接こちらで承りますので」と対応された。

そして、キング盛りを注文する場合は、トッピングも口頭での注文となる。私は味変(味の変化をつけること)したかったため、「キムチ」「オクラ」「おんたま」、そして裏トッピングメニューの「チーズ」の計4つのトッピングをお願いした。


待つこと10分、さすがに異変を察したのか、運ばれてくるお盆に他のお客さんの注目が集まる中、とうとうモンスターが目の前に!


「ゴーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!」

その重さゆえに、店員さんがお盆で運んでテーブルに置いた際に、衝撃音が店内に響き渡ったほどの圧倒的な存在感。さすがに「キング」を名乗るだけのことはある。

そして、なにしろ器がケタ外れにデカい。それに加えて想像を超えた肉のボリュームと、底が見えないご飯の量。

「私は今からコイツと戦うのか……。」

まるでフライ級のボクサーが、ヘビー級に挑むくらいの覚悟で攻めていかないと、おそらくこちらが喰われてしまうだろう。


・いざ実食!

「おんたま」を頂上に乗せたところで、腹を決めてモンスターと勝負に挑む。

まず、トッピングの中でも一番重そうな、「チーズエリア」から攻めていく。あっという間に4分の1を片付ける。ここまででも「大盛り」1食に値する量だ。そして改めて確認できたのだが、ご飯がまさに断崖絶壁と化していた。

このまま満腹中枢を刺激される前に、一気に加速。もともと牛丼好きの私(耕平)からしてみると、ここまでは案外楽勝で、約5分程度で半分を食べ尽くした。ちなみにここまでは「メガ盛り」の量だ。

次に「キムチエリア」を攻めていく。しかし、このまま楽勝と思われたが、このエリアに差し掛かって半分ほどで、ペースが落ちてくることに気づく。というより、スプーンが数分前に比べて重くなり始めた。


と同時に、大量の汗が噴き出してくる……。

「これは、ヤバイかも……」と一瞬、敗戦が脳裏をよぎったが、何とか気合いでこのエリアも制覇し、ようやく4分の3を平らげる。

ちなみに、ここまでかかった時間は8分程度だ。


・気持ちと気持ちのぶつかり合い

最終関門の「オクラエリア」に突入。オクラはトッピングの中でも、かなり軽い方だと思い、最後に残しておいた。しかし今までのダメージの蓄積が災いし、とうとう残り2口くらいのところでスプーンが止まってしまう。

ここからの一口一口が正に気持ちと気持ちのぶつかり合いだった。が、残りあと2口。1分程度休めば、勢いで乗り切れる量には間違いない。


そして、フィニッシュ!

時間にして12分程度だったが、何とかこのバトルを制すことができた。


そして勝負に勝った瞬間に、またもや大量の汗が……。

そして気になる料金だが、トッピング4種も含めた合計で1620円。何とキング盛り単品だと、このボリュームで1140円と圧倒的なコスパだ。

以上になるが、牛丼好きで大食いで、ちょっと贅沢したいという方には是非オススメのメニューなので、チャレンジしていただきたい!

参考リンク:すき家
Report:耕平
Photo:RocketNews24.

▼勝負の舞台となった店舗。

▼「キング盛り」はメニューには無いので、店員さんに直接注文する必要がある。

▼味がマイルドになる3種のチーズトッピング。

▼ピリ辛のアクセントに最適なキムチトッピング。

▼お腹に優しいオクラトッピング。

▼「おんたま」を乗せたら最高のバランスだ。

▼ごちそうさまでした!!