近年、日本人コメディアンの海外進出が止まらない。「危険なテーブルクロス引き」のウエスPさんをはじめ、先日だとゆりやんレトリィバァさんの活躍がニュースで報じられたことも記憶に新しい。

もはや日本の一芸は世界レベル。言語を越えて勝負できる域に達しているが、ある男がスゴいことになっているのをご存じだろうか。タンバリンマスターのゴンゾーさん──すでに海外進出している彼だが、さらに進化した姿を見せているのだ!

・アジアとイギリスで認められたタンバリン

海外でゴンゾー……いや、GONZOの名前が広く知られるようになったのは2015年のこと。オーディション番組『アジアズ・ゴット・タレント』に出場すると、タンバリン1つを武器に会場の観客をヒイヒイ言わせて爆笑の渦に巻き込んだ。当時およそ200万回だった動画の再生数も、今では880万回と異次元の数字になっている。

そして今年春には、番組の本家であるイギリスの『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出場。リッキー・マーティンの『リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ(郷ひろみさんの『GOLDFINGER ’99』)』などを超絶技巧のタンバリンで演奏すると、観客はスタンディングオベーションで割れんばかりの歓声を送った。

ここでは惜しくもセミファイナルで敗れてしまったものの、さらに大暴れできる舞台がアメリカで待っていた。そう、まさに今GONZOは『アメリカズ・ゴット・タレント』で脚光を浴びているのである!

・進化したタンバリン芸

今回、ゴンゾーさんはタンバリンに「和」のスタイルを融合。詳しくいうと、祭りと空手をタンバリンに融合させて次のステップに踏み込んでいる。その姿は、YouTubeにアップされた動画「GONZO The Tambourine Man Brings Amazing KARATE SKILLS To AGT! – America’s Got Talent 2019」で確認していただきたいが、まさに魂の演技!

というのも「祭」と書かれた法被(はっぴ)に始まり、歌舞伎のような動き、空手っぽいハイキック、さらには赤ふんどし……と、ゴンゾーさんはところどころに日本らしさを盛り込んでの挑戦しているのである。それに加えてキレのある動きは健在で、タンバリンに仕掛けまで……世界よ、これが日本のタンバリンマスターだ!!

さらにスゴいのは、圧巻のパフォーマンスで会場を沸かせている上に、なんと最終ラウンド進出を決めていること。言語の壁を越え、日本のタンバリンマスターがアメリカで天下をとるまであと一歩。これから先、GONZOの活躍に注目だ!

参照元:YouTubeゴンゾーオフィシャルサイト
執筆:原田たかし

▼最終ラウンド進出を決めた演技はこちら(1:50あたりから)

▼予選からタンバリン1つで大爆笑をとるゴンゾーさん(50秒すぎから)

▼今年はイギリスのオーディション番組でも大活躍!

▼『GOLDFINGER ’99』の原曲パフォーマンスは必見! 1:23あたりから

2015年、海外の会場をヒイヒイ言わせた動画はこちら