所属の芸人らが振り込め詐欺グループの宴会に出席して金銭を受け取るなどした「闇営業問題」から暴かれた会社のパワハラ体質に吉本興業が揺れている。2019年7月22日には、岡本社長が会見を開き謝罪した。

その中で「会見をするなら全員クビ」という発言についても言及。岡本社長はこう釈明した。「場を和ませる冗談のつもりだった」と。ん? このセリフどこかで聞いたことがあるような……

・岡本社長いわく「クビ発言は冗談だった」

この会見では、闇営業問題の実態と様々なパワハラ疑惑の説明をした形である。20日の宮迫博之さんと田村亮さんの会見によれば、謝罪会見を開きたいと伝えるも「やってもええけどそんなら全員連帯責任でクビにするからな」と威圧するような発言をしたという岡本社長。

この発言について言ったことを認めつつも「場を和ませるつもりだった」と釈明した。つまり、冗談だったと

・思い出したこと

その釈明を聞いて、私(中澤)が思い出したのは過去のイジメ体験である。大阪で生まれ育った私。中学校1年の時、宿題を破られたり、体育の時間に石を投げられたりするマンガみたいなイジメを受けた。

どうしていいか分からず、宿題を忘れたと怒られている時に、「破られました」と打ち明けたところ、教師はなぜかイジメッ子と私を中庭に連れていき説教を始めた。ここら辺の詳細は以前の記事「【いじめ体験談】「反省してるんだから許してあげて」って暴力的な言葉だよな」でご確認いただけると幸いである。

実はその時にイジメッ子が繰り返していたのが「冗談だった」というセリフ。岡本社長の釈明を聞いてから、なぜかその時のことが頭から離れない。

・イジメッ子の常套句

これはイジメッ子がイジメを誤魔化すために使う常套句で、実際、ヤンチャな大阪の学校などの場合、過激すぎる “イジり” があったり、本当に加害者がイジメの意識なくやっている場合もあるため第三者が違いを見分けるのが難しい。そういう部分も理解した上で、子供がよく言い訳に使うわけである。

私にそんな体験があったためか、岡本社長の会見はイジメッ子中学生が先生に怒られた時の言い訳のようだった。会見で会社に残り、体質を変えることを誓った岡本社長。だが、外から見えない部分も大きい。「あとで覚えとけよ」にならないことを祈る。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.