光がまばゆければまばゆいほどに影もまた深い。2019年7月17日、そう思わざるを得ないニュースをNHKが報じた。ジャニーズ事務所の圧力騒動である。民放テレビ局などに対し、事務所から独立した元SMAPの3人を出演させないよう圧力をかけていた疑いがあるというのだ

公正取引委員会が独占禁止法違反につながるおそれがあるとしてジャニーズ事務所を注意したというこの報道は、現在もネットで様々な憶測を呼んでいる。そんな中、ジャニーズを退所した元KAT-TUN赤西仁さんが「#忖度沢山」というハッシュタグ付きでコメントしているためお伝えしたい

・ジャニーズ事務所のコメント

芸能界やテレビ業界に対するジャニーズ事務所の影響力は、これまで幾度となくささやかれてきた。そもそも、どの世代にも世代を代表するような売れっ子がいる事務所だけに、影響力の大きさについては現実味のある話と言える

しかも、今回は公正取引委員会が動いているというのだから、ただごとではない。そんな報道を受け、ジャニーズ事務所はウェブサイトに以下のようなコメントを掲載した。

「(中略)弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものでもありません。とはいえ、このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います」

──行政処分や警告を受けたものではないとのこと。しかし、公正取引委員会から調査を受けたことは事実なようだ。そして、この件について元KAT-TUNの赤西仁さんが以下のようなコメントをTwitterに投稿していた。


・赤西仁さんがツイート

「こうゆうのが蔓延ってるから日本のエンタメがどんどんつまらなくなっていくの。日本TVの作品もずっと同じクオリティでぐるぐる。

でも “圧力をかけている” という風に見えないように忖度を自主的にさせるように仕向けてたとしても、ちゃんと独禁法にひっかかるのだろうか?」

──投稿には「#忖度沢山」「#才能が育たない」というハッシュタグが。ハッシュタグでそこはかとなくテレビの裏側を暴露している。元ジャニーズの売れっ子タレントだった赤西さんが言うと半端じゃない説得力だ。

また、気になるのは「“圧力をかけている” という風に見えないように忖度を自主的にさせるように仕向けてたとしても、ちゃんと独禁法にひっかかるのだろうか?」という部分。あからさまな圧力ではなく、暗黙の了解のような空気が蔓延しているのかもしれない

とにもかくにも、このニュースの真ん中にいるのは元SMAPの3人だ。稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんがテレビに戻って来るのを待ち望んでいる人はたくさんいると思う。下手な忖度よりも、視聴者の喜ぶ顔を優先できないものだろうか。

参照元:NHKジャニーズ事務所、Twitter @Jin_Akanishi
執筆:中澤星児
イラスト:マミヤ狂四郎

▼説得力がある