京都といえば様々な観光スポットがあり、美味しいグルメも盛りだくさんの魅力あふれる街である。「朝観光」という朝早くから観光する楽しみ方もあり、朝と昼間ではまた違った魅力があるところも素敵だ。

そんな京都には食事処というのに、早朝4時からオープンするうどん屋さんがある。京都での朝ごはんにうどんとは、なんて通な過ごし方だろうか。京都が大好きな私は通な朝の過ごし方に憧れ、早起きして京都の朝うどんを食べに行ってみることにした!

・聖護院「早起亭うどん」

京都の聖護院という場所にある「早起き亭うどん」は、住宅地の中にひっそりと佇んでいる。私は朝の5時から6時の間に行ったのだが、早朝のためか街に人通りは少なく、店内も私一人だけであった。

お店はレトロな雰囲気で、ガレージを改築したかのような作り。店内は壁以外がビニールで覆われ、屋台のような雰囲気がある。ありそうでなかなか見ない作りのお店だ。


・一番人気「おかあちゃんのうどん」

メニュー名からほっこりしてしまう、「おかあちゃんのうどん」(400円)というメニューを注文した。厨房の方の壁に受付口があるので、そこで注文・受け取りを行う。私が行ったときは店内に一人だったこともあって、席から口頭で注文をした。

注文を待っているあいだ、セルフサービスのお茶を飲んでみたら、これがすごく美味しかった! お店に「聖護院の湧水をどうぞ」という看板があり、「麺や出汁(だし)などにも使用している」と書いてあったので、その水をお茶にも使っているのだろうか……。普通のお店のセルフサービスでは、決して飲めないようなクオリティのお茶で、本当に美味しくてびっくりした。


・ほっこりの味

注文からほどなくして受付口に呼ばれ、会計をして「おかあちゃんのうどん」を受け取った。たまごで覆われたうどん、その上には「かまぼこ」と「ねぎ」が乗っかっている。どこか懐かしさを感じさせるような、温かい見た目をしているうどんだ。

まず一口目は、フワフワのたまごとうどんを同時にいただく。関西風な薄味でとても優しい……! そして「かまぼこ」も食べてみると、出汁によく合う控えめな味。ボリュームが少なめなのだが、朝なら十分な量だろう。味も量も朝ごはんに最適な、食べやすいうどんである。

シンプルな味付けのためか、テーブルには山椒や七味、天かすやごまなど、パンチを利かすことのできる調味料も置いてある。個人的には山椒がよく合うなと感じた。冬の寒い時期にこのうどんを食べたら、さらに美味しさが増すのだろうなと思う。人を芯から温かくしてくれるようなうどんだった。

・密かにオススメ

実は住宅地の中にあるものの、バス停が近くにあって観光地へのアクセスはかなり良い。しかし閉店が13時と早いので、朝の京都観光を楽しむ前や、夜行バスなどで朝早くに京都に着く人などはすごく便利だと思う。私も夜行バスで京都に着いてから「早起き亭うどん」に向かったのだが、平安神宮や清水寺に行きやすくアクセスには困らなかった。

住宅地の中にあるからこそ、静かにひっそりと、早朝から店を営むことができるのだろうなと思う。レトロで落ち着いた雰囲気が好きな人は必見だろう。とても温まる朝ごはんが「早起き亭うどん」にはある。京都に行く際には、ぜひチェックしてみてくれ!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

名称 早起亭うどん
住所 京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町9
時間 4:00~13:00
休日 水曜日

Report:mai
Photo:RocketNews24.

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