2019年7月5日から、全国の「ミスタードーナツ」で「堂島ロール」とのコラボ商品が販売されている。その名も『堂島ローナツ』。ドーナツとロールケーキを合体させて「ローナツ」ということなのだろう。

ネーミングセンスについてはスルーするとして、まずここで本記事でお伝えすべき最も重要なことを述べさせていただこう。「ローナツ」は……冷やせ! 冷蔵庫で冷やして食え!!

・糖分脳ドクトリン

コラボ商品は全部で5種。そのうち2つが「ローナツ」スタイルの「堂島ローナツ(216円)」と「堂島プリンスローナツ(216円)」。

表から見るとロールケーキだが……



裏返すとドーナツになる。真ん中の穴はクリームでふさがっているけど。そして一部が、ホワイトチョコレートっぽいものでコーティングされている。



プリンスはロールケーキ側にココアパウダーがトッピングされており、クリームはチョコクリームになっている。



ドーナツ側は一部がチョコでコーティングされていた。誰もそんなことしないと思うが、真似して裏返すと表のココアパウダーが剥離(はくり)するので気をつけてほしい。



断面を見てみると、やはりというかなんというか、外見から想像できる通りのドーナツ+ロールケーキだ。個体差はあるようだが、ドーナツの穴部分にもクリームが少しだけ充填されているようだ。クリーム量だけならロールケーキ単体よりも多いかもしれない。



味における最大の特徴は、やはり「堂島ロール」由来のミルククリームだろう。「エンゼルフレンチ」に使われているクリームなどよりもかなり口当たりが軽く、甘さも控えめ

こう書くと聞こえは良いが、裏を返せば存在感が希薄であるということ。持ち帰ったりした直後の生ぬるい状態だと、味がぼやけてしまうだろう。実際、筆者は最初に生ぬるいどころか生あたたかい状態で食べたのだが、ガッカリ感が半端無かった。

ただし! 冷やしてみるとクリームにこってり感が生まれ、甘さも強く感じることが出来て生あたたかい状態とは雲泥の差だった。これは絶対に冷やしたほうがウマい。

プリンスのほうも基本的にはノーマルがそのままチョコ味になった感じ。ココアパウダーのビター感がいいアクセントになっている。甘いだけじゃ満足できないタイプの人はこちらの方をお勧めする。


・ドーナツ3種

残り3つは「堂島ロール」おなじみのミルククリームを使用した普通のドーナツスタイル。ローナツほどではないが、これらも冷やして食べるほうがウマいと思う。

まずはオーソドックスな「堂島ミルククリーム(162円)」から。こちらは「エンゼルクリーム」的なドーナツ生地にミルククリームをサンドしたもの。



麦チョコじみたチョコビスケットがクリームに混ざっているのかと思いきや、端のほうにだけまぶされている感じ。味はあっさりテイストな「エンゼルクリーム」といったところか。



最後は「ストロベリー・ド・ダブルクリーム(172円)」と「オランジュ・ド・ダブルクリーム(172円)」。前者はストロベリー味のグレーズとホワイトチョコで、後者は表面にオレンジ味のグレーズとチョコのコーティングがなされている。オサレな感じだ。



外見の違いは著しい両者だが、中身は同じだ。他に使われているのと同じミルククリームのほかに、チーズクリームが使われている。見た目といい、チーズクリームといい、一番気合が入っているのはこの2つな気がする。



オレンジやストロベリーグレーズの主張は結構強め。チーズクリームもしっかり味を感じるので、堂島ロール由来のミルククリームとは関係なく美味しい。コラボ商品の中で最も全方面に豪華なのはこの2種だろう。ちなみに、こちらも冷やさないとミルククリームの風味はぼやけ気味になる。


・冷やせ!

駆け足気味でレビューをお届けしてきたが、個人的にはチョコ好きならプリンスとオランジュ。チョコな気分じゃ無ければ「堂島ロール」とストロベリー。体が「堂島ロール」のミルククリームを酸素よりも求めているなら「堂島ロール」と「堂島ミルククリーム」といった組み合わせでちょうどいいかなと思う。

最後に再び繰り返すが、食べる前に冷やしたほうが美味しいぞ! そもそもミスドのドーナツは常温で陳列されているので、イートインだともしかしたら生ぬるい状態不可避かもしれない。それを考えると、今回のコラボ商品は持ち帰りにした方が良いかも。

参考リンク:ミスタードーナツ
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.