ビックリするくらい面白かった。2019年春に放送されたアニメ『進撃の巨人 Season3』の私(中澤)の感想である。アニメで物語を追っている私。社会現象とまで呼ばれた進撃ブームはひと段落したが、むしろ物語は加速する一方だったのだ。

そんな最終話直後、発表されたのが『進撃の巨人 The Final Season』。なんと放送予定は2020年秋から! でも、さすがにもう物語のピークも過ぎたのでは? 原作ファンに言ってみたところ……

・吐き捨てられた

何言ってんだ! 進撃はここからが本番!! このモグリが!」と吐き捨てられた。

私を地面にこびりついたガムでも見るような目で見てきたのは、『進撃の巨人』を原作でずっと追っている記者あひるねこである。

「でも、タイトルも回収したし、ウォールマリア奪還して地下室にも行ったし、世界の構造的なのも分かったし、もう猿の巨人の見せ場も終わったでしょ。ライナーが生き残った時点で『そこ生き残らせるのかよ!』って思っちゃった。引き延ばし?」


あひるねこ「分かってない。分かってないわ~。マジでこんなに分かってない人がいるだけで、エルヴィン団長とかベルトルトの死が報われない気分になるんで、かわりに死んでもらっていいですか?」


「え? ひどくない? だって、ウォールマリア奪還作戦って怒涛の盛り上がりやん? これを越えるピークってありえるのかと思っちゃう。最初からの目標がついに達成された感じというか。

終わりどころ逃してないかな。ファイナルシーズンが、これまでと同じように50数話くらいあるなら何の話をするんだと……」


あひるねこモグリが……失敬。つい本音が。逆に本番はここからですよ。むしろ50数話で語りきれるのかというくらい壮大な話になって、今クライマックス感がヤヴァイです」


「そうか、まだ原作続いてるのか」


あひるねこどれだけモグるんですか? 水圧でつぶされますよ。とにかく調査兵団とかの話じゃなくなってます」


「なるほど。じゃあファイナルシーズンが今までのシーズンより長い可能性もあるわけか。分割何クールかで2022年まで放送されたとしたら、原作連載開始から13年やね。そこでアニメと原作一緒に終わるのかな?」


あひるねこ「それは綺麗ですけど、どうかなあ。読めないですね」


──ずっと先が読めない『進撃の巨人』。思えば、アニメ1期でも2期でも、最終話で「この先これ以上のピークってあるか?」と思った気がする。要は、それほどに壮大でアツい盛り上がり方をするので、さすがにこれを越えるのは無理だろと思っちゃうのだ。

しかし、毎回そんな素人予想をことごとく越えてくるのもまた諫山創先生だ。まさに先生こそが様々な壁を壊し進撃している巨人と言えるのかもしれない。

参照元:Twitter @anime_shingeki
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼2020年秋ファイナルシーズン! 早い!!