700円検証シリーズの第4弾はカレーだ。これまでに持ち帰り弁当ハンバーガー牛丼と比較検証を重ねてきたが、今回初めて2社による一騎打ちとなった。しかもそれぞれ税込700円ちょうど。価格差は1円たりともない。

カレーといえば、この2社。CoCo壱番屋(ココ壱)とゴーゴーカレーである。それぞれちょうど700円になるメニューを提供しているので、その内容を比べてみた。

・実は1強

この2社をカレーチェーンの2強と呼ぶのは、正直迷うところだ。というのも店舗数(海外を含む)を比較すると、2019年6月27日時点でココ壱が1477店舗(IR情報より)に対して、ゴーゴーカレーは84店舗(代表プロフィールより)だ。事業規模でいえば、カレー業界はココ壱1強と言っても差し支えないだろう。


だが、700円という条件下では、事業規模は二の次。はたして、どちらのお店がより満足度が高いと言えるのだろうか?


・ゴーゴーカレー

まずはゴーゴーカレーから。ゴーゴーカレーといえば、「金沢カレーの火付け役」として、日本だけでなく海外にも進出している。濃いカレールウとロースカツ、たっぷりの千切りキャベツが特徴の金沢カレーなのだが、意外にも1号店は東京・新宿だ。

できれば700円でカツまで食べたいところなのだが、残念ながらこの金額でトッピングを付けることはできなかった。それでも、大盛りのゴーゴーカレーが700円ちょうどで購入できた! (※価格は店舗によって異なる場合がある)


ご飯の上にたっぷりのルウと千切りキャベツ。カツがなくても寂しくない! ご飯の白色がほとんご見えないだけでも満足である。容器がセパレートになっていないところに、ゴーゴーカレーのワイルドさを感じる。


トッピングがなくても量でボリュームをカバー。食いごたえは十分である。


・CoCo壱番屋

一方のココ壱は、トッピングを付けることができる! ただし、やはりこちらも肉系メニューには手が届かず、700円では魚介類のカレーにとどまっている。

税込700円で購入できたのは、エビあさりカレー(※価格は店舗によって異なる場合がある)である。


こちらは容器がセパレートタイプになっており、ルウ・ご飯・福神漬けが完全に分離した状態だ。ルウを探ると中には、エビとあさり。これらの旨味がルウにしっかり浸透している。


セパレート容器の利点は、少しずつルウをご飯にかけてカレーを楽しめること。ゴーゴーカレーを「ワイルド」と表現するならば、ココ壱は「上品」と表現できるかもしれない。


・まとめ

食べ方の好みは人それぞれとして、両社に共通するのは、700円ではカツカレーを食えないことだ。カレーチェーン市場はココ壱1人勝ち感が強いため、ココ壱の価格設定に倣(なら)っているのだろうか。

なお、ゴーゴーカレーなら、ソフトサイズ・特小サイズでロースカツ or チキンカツカレーが580円で食べることができるのだが、700円という設定からかけ離れているので、今回は比較対象から除外した。いずれにしても、今回の内容が日々の食事の参考になれば幸いだ。

参照元:CoCo壱番屋ゴーゴーカレー
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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