ある日突然いなくなる失踪。警視庁によると、2017年の行方不明者数は8万4850人おり、近年は毎年約8万人が行方不明になっているのだとか

誘拐、拉致、迷子、行方不明にも色んなパターンがあるが、自分の意志で失踪する人もいる。そんな自らの意志で失踪した人物に出会ったため話を聞いてみた

・失踪した経緯

今回、話を伺ったのは、ライブハウス『四谷アウトブレイク』の店長・佐藤 “boone” 学さんだ。アウトブレイクで働き出す前、失踪したという佐藤店長。でも、そもそも失踪ってどうやってするんだろうか

佐藤店長「僕は、家を出る時に『会社行ってくる』と出社して、そのまま見知らぬ街に行って携帯をへし折りました

──確かに、連絡が取れなくなったら失踪になりますもんね。ちなみに、仕事は音楽関係だったんですか?

佐藤店長「そうです。小さい会社でしたけど」

──単刀直入に聞きます。なんで失踪したんですか?

佐藤店長「当時、21歳くらいだったんですけど結婚して子供もいて……そんな中で、会社とウマくいかず、とても辛くて。おまけに、プライベートでも色んなことが重なってもう限界でした。でも、会社に辞めるとは言えず。気づいたら逃げてました」

──失踪すると社会に戻りづらそうなイメージが漠然とあるんですが、どうやって戻って来たんですか?

佐藤店長「結局、捜索願が出されて、10日くらいで捕まりました。そして、その後は、迷惑をかけた人達に……まあなんというか責任を取りましたね

その頃に、『四谷アウトブレイクでやってみない?』という話が来て。リセットしてもう1度やってみようというのが今につながってます」

──とのこと。以来、四谷アウトブレイクで働き出して14年くらいが経つという佐藤店長。まさか失踪経験者が普通にライブハウスの店長してるとは……。いや、でもライブハウスって本来そういうところか。今では失踪者に見えないため、その波瀾万丈なエピソードには驚くばかりだ。

なお、そんな佐藤店長は2019年6月17日に下北沢CLUBQueで行われるトークイベントに出演予定。このイベントは、有名ライブハウスの店長が歴史や裏事情などを話すもので質問コーナーなどもあるようだ。

入場料は無料(1drink+1food付き1000円)となっているため、波乱万丈のライブハウス事情を知りたい方は参加してみてはいかがだろうか。

・イベント情報

イベント名 ライブハウスの秘密を暴く!“ロックライブハウス and イベントヒストリー” トークショウ!! at 下北沢CLUBQue
住所 東京都世田谷区北沢2-5-2ビッグベンビルB2F
問い合わせ番号 03-3412-9979
時間 開場18:30 / 開演19:00

参照元:警視庁(PDF)Livepocket
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.