もしもこの先、1種類のスイーツしか食べることができないとしたら、私(佐藤)は秒速でプリンを選ぶだろう。それくらいプリンが好きだ。45歳にして年甲斐もなく、カフェやレストランでプリンを注文している訳だが、正直なところちょっとだけ気恥ずかしさを覚える。

そんな私でも、周りの目を気にすることなく堂々と「プリンください!」と言えるお店を発見した。そのお店はなんと大衆酒場だ。名物はから揚げであるにもかかわらず、ここのプリンはめちゃウマである。オッサンたちよ、勇気をもって「プリンください!」と言っていいんだぞ!!

・完全にサラリーマンの憩いの場

そのお店「一角」は東京ミッドタウン日比谷の3階にある。2018年3月29日に開業したお店で、私は最近になってようやく足を運んだ。あっちこっちに新しい商業施設が誕生しまくってて、どこがどこなのかもう分からんのだよ、マジで……。

ボヤキは短めにして、建物の3階に上がってみると、たしかに店の看板には「大衆酒場」とある。17~19時まではハッピーアワーでハイボールとから揚げがセットで100円!? (別途お通し代アリ、単品での注文は不可)。


こんなサラリーマンを迎え撃つ気満々のお店で、まさか美味しいスイーツなんてあるとは到底思えない。だって、店の雰囲気も完全に飲める構えだし。あっても和菓子のはず。少なくともプリンはないのでは?


と思ったら、あった。めちゃんこウマそうなヤツが出てきた。大衆酒場で出会えるレベルではない代物がちゃんと出てきた!


・レベル高すぎ!

これは酒場で出てきていいヤツではない! 青山か代官山、もしくは中目黒の通りの裏にある小さなカフェで、インスタ女子が「やっと来れました☆」といって、器を手に持ちピースサインをしながら自撮りするタイプのヤツだ。完全に予想のはるか上を行ってるじゃないか!


一角 自家製プリン(税別600円)、メニューには、「しっかり固めの手作りプリン」とある。私はプリンに固さを求めない男だ。柔らかければ柔らかいほど良いと考えており、この文章を目にした時、胸の奥底に静かな漣(さざなみ)が立つのを感じた。

たしかにスプーンの感触はやや固めである。しかし口に入れると、先ほどの漣を打ち消すような大波が起こった


\ \ \ \ トロける~! / / / /


めっちゃトロけるやん。表面は固めに仕上げて、口に入れた瞬間にふんわりと解けるこの食感、理想的すぎる。カラメルソースのほのかな苦味、そしてこのプリンの最高のパートナーとして味を引き立てているのが、マスカルポーネクリームだ。やさしい甘さとコクで、味を華やかにしてくれる。一言でいうなら「絶品」だ。


・スイーツの提供時間はランチ後

プリンに興奮しすぎて大事なことをお伝えするのを忘れていた。プリンやベイクドチーズケーキ(税別650円)の提供は、ランチ(11~14時)後の14~17時となっている。気を付けて訪問して欲しい。

帰り際に、どうしてこんなに本格的なプリンを提供しているのか、お店の人に尋ねると、パティシエがいるからとのこと。ちなみにスイーツメニューは日替わりのものもあるそうだ。これは酒を飲まずとも通いたくなる大衆酒場だ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 大衆酒場一角
住所 東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 3F HIBIYA CENTRAL MARKET
営業時間 11:00~23:00(ランチ11~14時、カフェ14~17時、ディナー17~23時)
定休日 なし(施設に準ずる)

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼名物から揚げの定食は税込1100円

▼醤油ダレにしっかりと漬けこんでおり、1つ食べるとヤミツキ!