とかくインターネットの世界は「文句が言いたい人」が多い。例えばグルメ記事で少しでも批判的な意見を書くと「作ってる人の気持ちは考えないんですか!?」なんてことを言われてしまう。それでもあえて言おう、永谷園のお茶漬けシューは「マズそう」だと──。

これは2019年5月17日、つまり本日限定で発売されているシュークリームで、永谷園とビアードパパのコラボ商品となっている。果たして、明らかにマズそうな『永谷園のお茶漬けシュー』は本当にマズいのか? 実際に食べてみたのでご報告しよう。

・エイプリルフールが元ネタ

『永谷園のお茶漬けシュー』はエイプリルフールが元ネタの “ひょうたんから駒” 的な商品である。価格は1個税込250円、5月17日の「お茶漬けの日」に合わせ、ビアードパパの数店舗にて1日限りで販売中だ。ちなみに永谷園とビアードパパはグループ会社らしいぞ☆

それはどうでもいいとして、しょっぱくて美味しい「お茶漬け」と、甘くて美味しい「シュークリーム」が合体して「おいしそう♡」とはとても思えない。普通に考えてマズそう、200歩譲っても「おいしくなさそう」くらいである。

とはいえ、超有名店がこれほどマズそうなグルメを販売する機会もなかなか無い。これは食べる価値がある……! というわけで、『永谷園のお茶漬けシュー』を販売しているヨドバシAkiba店へ足を運んでみることにした。

・シュー皮に海苔

ご存じの通りビアードパパは注文してからシュー皮にクリームを注入するスタイルのお店だが、『永谷園のお茶漬けシュー』もそこは全く同じ。お茶漬けシューと言えど、店員さんは手慣れた様子でシュー皮にクリームを詰め込んでくれた。

商品を受け取り開封してみると、シューにはお茶漬けの “あられ” がトッピングされている。「サクサク食感なんて素敵やん!」……と思ったが、よく見るとシュー皮には海苔が練り込まれているではないか……。うむ、やっぱりマズそうだ。

気になるお味はというと、クリームはとても美味しい。それもそのハズ、クリームは普通の抹茶クリームでお茶漬けの要素がゼロだからだ。んが、シュー皮はまあまあマズい。海苔の風味はそこまで感じなかったものの、シュー皮としてはあり得ない塩分がどうしても美味しく感じられなかった。

・皮がお茶漬けだった

そのレベルは「ほんのりしょっぱい」という感じではなく、なかなかしっかりしょっぱい。もちろん塩辛くはないが、口のどこにいても感じるほどだから塩分はそれなりに高いのだろう。クリームの美味しさで1個、2個は乗り切れるだろうが、個人的に「また食べたい☆」とは思わなかった。

ただし、お茶漬けシューの販売に踏み切った永谷園とビアードパパには、逆に賞賛の声を送りたい。もしお茶漬け要素が皆無の普通に美味しいシュークリームだったら、単なる商品名詐欺である。永谷園とビアードパパの勇気を称えよう。

というわけで、食べてみたら「1日限定販売」の意味がしっかりわかった、永谷園のお茶漬けシュー。もう2度と食べられない可能性も決して低くないので、興味がある人はビアードパパに足を運んでみよう。都内だと4店舗のみの販売だから、まずはHPをチェックするように!

参考リンク:ビアードパパ「永谷園のお茶づけシューを限定発売」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼クリームが美味しいので食べられるが、それでも総合的に美味しくはない。アッパレである。